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Yの閃光 17KB 36番あき氏が無事、免許を取得できたとのことなので、 遅ればせながらお祝いSSを書かせていただきました。 一枚絵ならまだしも、SSを丸々一つ書いてお祝いとかさすがにきつかった。 『Yの閃光』 D.O 「ゆっふふふふっ・・・36ばんさん、おちてるよ・・・」 「あのまりしゃおにぇーしゃん、おちちゃにょ?・・・」 「ゆっくちかわいしょーだにぇ・・・」 。 「ゆぅぅぅ・・・ゆぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」 まりさは今日も悪夢にうなされ、ベッドから転げ落ちるようにして目を覚ました。 昨夜、同じベッドの上で熱い時間を共にした、アイドル歌手れいむとトップモデルありすも、何事かと目を覚ましていた。 「ゆ、ゆぅ?まりさ、だいじょうぶ?」 「あのうなされかたは、とかいはじゃないわ。おみずさんのむ?」 「ゆぅ・・・何でもないよ。でも、ちょっと一人にしてほしいよ・・・。」 脱ぎ捨てられていた飼いゆっくり用の衣服を持ち、足早に部屋を出ていくれいむとありす。 それをぼうっとした瞳で見送りながら、まりさはようやく呼吸を落ちつけはじめていた。 そのお帽子に輝く銀バッジには、油性マジックで『36』と書かれている。 明日、明日にはこの悪夢を終わらせてやる。 まりさはこれまで数百の夜、自分に言い聞かせてきた事を再確認する。 ようやくここまでたどり着いた。 思えば、いつか告白しようと思っていたれいむと、 楽しいドライブに行きたい、などという極めて不純かつありふれた動機で受験したすぃー免許。 それが全ての始まりだったのだ。 事前勉強をすることもなく受験した一回目の筆記試験。 問1.「ゆっくりは庭でも走っているべきだ」 「ゆーん。『いいえ』だね!おそとにでるよ!」 問2.「道を走行すると潰される」 「とうぜん『いいえ』だよ!」 問3.「ゆっくりが公道を走るなど、100,000年早い」 「『いいえ』だね!」 問4.「すぃーは死亡フラグ」 「こんなの『いいえ』にきまってるよ!かんたんだよ!」 一緒に受験していたゆっくり達、赤ゆや子ゆも多いその中で、まりさだけが落ちた。 「どぼぢでばりざがおぢるのぉぉぉおおおお???」 しかも2度。 「なんでにかいもおぢるのぉぉおおおおおお???」 まりさはその屈辱に落ち込み、すっきりと砂糖水、そして小麦粉に溺れた。 最初の内こそ必死で励ましてくれていたれいむも、次第にあんよが遠のいていき、 最後には、おうちに遊びに行っても、飼い主さんに「れいむは居留守中なの」とあしらわれるようになった。 失ってはじめて気づいた大切な存在、傷ついた誇り、まりさは全てを取り戻すべく、 すぃーに再び乗る決意をしたのであった。 それから1週間以上の時が経った。 未だにあの時傷ついたやっっっすいプライドは、まりさに悪夢を見せ続けている。 しかし、今度こそ、ついに過去を清算できるとまりさは信じていた。 明日・・・いや、もう日付も変わっているから今日か。 今日の朝開催される、町最大のゆっくりレース、『フォーミュラYUKKURI』 通称FY。 まりさはそれに出場するワークスチームの正ドライバーとなっていた。 これに優勝できれば、まりさのすぃードライビングテクニックは、公道で通用することを証明できる。 もはや、誰もまりさの銀バッジに書かれた36という番号を見て、笑うことはできないであろう。 (ちなみにまりさの過去などイチイチ覚えているゆっくりはいるはずもなく、単なる自意識過剰なのだが。) そして、このタイトルを持ってれいむのところに行き、もう一度プロポーズをする、それこそがまりさの未来予想図であった。 そして朝、まりさはすぃーに乗り、一周3000メートルのすぃーレーシング場にいた。 コースは遠目に見ても入り組んだカーブと、多様な障害物が見える。 コースアウトは一部を除いて存在しない。表面がやすり状のガードレールが取り付けられているためだ。 レースがスタートすると、このガードレールが高速で動きはじめ、ゆっくりが触れると瞬く間に餡子ペーストが製造される。 これらが命を奪ったすぃーレーサーの数は、D.Oの部屋にある薄っぺらい成人向け書籍の冊数とほぼ同等と言われている。 周囲には、「ゆぉーん、ゆぉぉぉおおん!」「ゆろろろろぉぉぉん!」 と、エンジン音らしきものを口から発している200以上のゆっくり達が整然と並んでいた。 レースは間もなく開幕である。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【CV:野沢○智】 さぁ~、いよいよ始まるよぉ!世界中から命知らずのレーサーが集まったチキチキマシ・・・フォーミュラY! 今日勝利の栄冠を手にするのはだ~れかなぁ! 一斉にスタートラインに向かったぁ! 最初は6番、湯宇川サイエンス所属:36番まりさの”ゆ虐シックス” すぃーに付いてる6つのボタンは湯宇川教授開発の秘密兵器、一体何が隠されてるかな~? 続いて7番、胴夏洋菓子店所属:どーなつれいむの”れいむセブン” 6匹のおちびちゃんを同乗させて、重いだけじゃないのかねぇ! お次は5番、墳秋ゆトリマー専門学校所属:”プッシーアリス”に乗るのは、とっても可愛いミルクありすちゃ~ん 華麗にコースをかっ飛ばす。だけどこれはゆ虐SSだから、わかるよね~! 2番、油泥遊園地所属:不気味な不気味な葛れいむの搭乗する”ゆーどろクーペ” 半透明皮のれいむは、まさにモンスター!普段はお化け屋敷で働いてるんだってさ! 軽やかに続く4番は、AVR鳩レーシング所属:しゃめルトン・ゆナの搭乗する”ゆロイツェルスポーツ” 鳩レースで築き上げた財産、30億円以上を注ぎ込んだ、すぃーを超えるすぃー!とか言ってるけど、どうなんだろうね! それから8番は、目加明精密機器所属:いつもマイペースな、ヨタてるよとえーりんの、”ぽっぽYK” 運転するのはえーりんにやらせた方がいいんじゃない? 最後はご存じ、妨害専門の”ゼロゼロマりさ”に乗った、 株 天霧玩具所属:ブラックまりさだ~。 今日も汚い手を使うらし~ぞぉ! いまだってこっそり、みんなのすぃ~に鎖つないじゃってぇ、これじゃあスタートできないよぉ?どーすんのぉ。 その他200台の参加すぃーはあるけどぜーんぶ省略! だってこいつ等すぐ潰れて死んじゃうんだもの~。 ゆ虐SSの体裁を整えるための、単なる頭数なんだよぉ! さ~ぁ、作者がもうめんどくさくなってきてるから、さっさとスッタ~トォ! と、思ったら進まないぃ。そしゃそうだぁ、みんな鎖でつながれてるんだもん! ところがなんと!ゼロゼロマりさも大逆走!ドジだねぇ~! さ~ぁ、係員が鎖をはずして、今度こそ出発ぅ!チキチキマ・・・・フォーミュラY、始まりだぁ~っ! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 疲れたので普通に書きます。 ゆっくり達の乗るすぃーは、逆走した一台を除いて、一斉にスターティンググリッドからスタートする。 その加速度は通常のゆっくりであれば、即座に失神する程のものであった。 3000メートルのコース、一般的なすぃーならばおよそ30分でゴールできる距離である。 しかし、フォーミュラYでは、命にかかわる障害物、多くのカーブがあるこのコースを、 平均20分程度で走破する。 当然全てのすぃーが特別な改造を施されてはいるが、搭乗するゆっくりの危険は計り知れない。 だが、ゆっくり達はそれでもスピードの限界に挑戦する。 なぜなら・・・ ごぉぉぉぉおおおおおおおお・・・・ドドドドドドドドドド・・・・ 「ゆぁぁぁぁあああ!つぶされるぅぅぅうううう!!!」 何とか前進をはじめたブラックまりさを追いかけるように進んでくるのは、 コース幅いっぱいの横幅を持つ、特別製のロードローラー。通称【ゆっくりエクスキュージョナー】 こいつが、レース開始と同時に、時速10キロの速度で背後から追走してくるのだ。 わずかにでも速度を緩めると、ゆっくり達はコース上の餡子のシミとなるのであった。 「ゆぴっ『ぐしゃり』!?・・・」【ゼロゼロマりさ・永遠にリタイア】 無論、レースを盛り上げるためのオプションは、これだけではない。 「ゆぁぁぁぁ!へんなにんげんさんたちがいるよぉぉぉおおお!」 各すぃーが急激に加速しながら突っ込んでいくスタートライン。 ここをくぐらないとレースが始まらないのだが・・・ そのスタートラインに沿ってずらりと、2m程度の間隔で、赤く焼けた人間型鉄製人形が地下から出現した。 「ゆぁぁぁぁあああ!!!『べしょりっ!』『じゅぅぅぅぅぅううううう』・・・」 通称【虐待お兄さん人形】。これをかわして先に進む方法は2つ、 直前のジャンプ台で1m80cm以上の高さの大ジャンプを披露するか、 人形の間にある、幅2mの隙間を通過していくか。 無論、人間から見たらぶつかる方が難しい。だが、・・・ 「「「ゆぁぁぁぁああああ!!」」」べちょべちょべちょっ!じゅぅぅぅぅ・・・ 正面から突っ込んでいく者 「このまままっすぐくぐるよっ!」ぞりっ!「どぼじであんござんででるのぉぉぉおおお!」 わずかに進入方向がずれて、体の一部をそぎ取られるもの 「「「じゃんぷするよっ!」」」ぴょぉぉぉぉん・・・べちゃべちゃべちゃっ! 高さ1m以上からの落下に耐えられないもの・・・ スタートライン上には、焼き餡子の山が築きあげられていった。 観客席から見る限り、ゆっくり達が人形に吸い寄せられていくかのように見えるが、 当然種も仕掛けもなく、ゆっくり達は必死でよけているつもりのようだ。 ここで、常連出場ゆっくりのきめぇ丸、しゃめルトン・ゆナが動いた。 「おお、ぶざまぶざま。ここでこの、清く正しいきめぇ丸が一気に勝負をつけてあげましょう。」 「「「ゆゆっ?」」」 「・・・超高高度航空すぃー『ゆロイツェル?』、クラスターロケット始動!3、2、1・・・」 ごぉぉぉぉぉぉ・・・・・・ しゃめルトン・ゆナは、飛行機雲を残して、空の彼方へと消えていった・・・。 【ゆロイツェルスポーツ・コースアウト】 一方後ろでは・・・ ごぉぉぉぉおおおおおおおお・・・・ドドドドドドドドドド・・・・ 「ひめさまぁぁああ!はやくいかないとつぶされてしまいますよぉぉ!」 「・・・走るのめどい・・・」 ぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃ・・・・・ 「・・・ひ、ひめさ・・ぁ・・・」 「・・・しぬのめどい・・・」 【ぽっぽYK・すぃーの故障によりリタイア】 その頃、36番まりさも決断を迫られていた。 「ゆぁぁぁぁ、あんこさんだらけで、とおれるすきまさんがないぃぃいいいい!」 先につぶれたゆっくり達の餡子と、すぃーの残骸で、もはや先に進める経路は残されていなかった。 「ゆぅぅ・・・、そ、そうだよ!ゆうかわおねーさんが、こまったときには、このぼたんさんをおしてねっていってたよ!」 36番まりさは、A~Fと書かれたボタンをじっと見て、取りあえず真ん中あたりのDのボタンを押すことにした。 ピッ! カッ!ズドォォォォオオオオ・・・・・・!ゴォォォオオオオ・・・ 「な、なんなのごれぇぇぇえええ!?」 押すと同時にすぃーのフロントから、半径1mほどの光線が吹き出し、 まりさの前方にいたゆっくり達と、鉄製人形を塵一つ残さず吹き飛ばした。 「ゆ、湯宇川教授?なんすかあれ。」 「何って、Dボタンの『ドスパーク』だよ。」 「なんてモンゆっくりに渡してるんですか・・・。」 ともあれ、必殺のドスパークによって、後続のゆっくり30匹ほどは、なんとかスタートラインをくぐることができた。 しかし、36番まりさは何やら、後方から向けられる殺気に居心地の悪さを感じていた。 「ゆぅぅぅ。なんだかゆっくりできないよ。もうひとつぼたんさんをおすよ!」 次は試しにBのボタンを押してみた。 ピッ!うぃぃぃいいいいん。 「ゆゆっ!?かがみさんがでてきたよっ!これでうしろがみれるよぉ。」 「・・・湯宇川教授、Bって・・・」 「そう、バックミラーだよ。」 「ボタン式にする必要性がわかりません。」 ともあれ、36番まりさが後方を確認すると、その殺気の正体は簡単にわかった。 「・・・このゆっくりごろし・・・」 「ちにぇ、ゆっくちしにゃいでちゃっちゃとちにぇ・・・」 「・・・よぐもいもおとをごろじだなぁぁぁ・・・」 さっきのドスパークで前方のゆっくりを一掃したことで、後方のゆっくり達ほぼ全員の怒りを買っていた。 「ゆぁぁぁぁあああああ!!!ゆっぐぢでぎないぃぃぃぃいいいい!」 混乱した36番まりさは、そのゆっくり出来ない状況からの救いを求めて、Aのボタンを押す。 ピッ、ピッ!うぃぃぃいいいいん。 「ゆぅぅ、ゆゆっ!?あまあまさんがでてきたよっ!むーしゃむーしゃ、しあわせー。」 「湯宇川教授、Aって・・・」 「あまあまだよ。レース中にお腹が減ることもあるかと思ってね。」 「・・・・・・。」 一方その頃、ゆーどろクーペは走行を止めていた。 そのすぃー上では、半透明の皮に整形された負担に生命力をすり減らしていた葛れいむが、 誰にも看取られることなく、ひっそりと息を引き取っていた。 【ゆーどろクーペ・虐待死につきリタイア】 「ゆぅぅぅ!ゆっくりごろしはゆるさないよ!おちびちゃんたち、すーぱーかそくたいむだよぉ!」 「ゆっくちりかいしちゃよ!!!」×6 ついに本気の制裁モードに入った、れいむセブン。 母親であるどーなつれいむの号令のもと、赤ゆっくりたちが緊急加速体勢につく。 「しゅぴーどあっぷ!いきゅよー!いちに!いちに!いちに!いちに!」×6 れいむセブンの床下から、6対12本のもみあげが突きだして、ぴこぴこと足のようにして歩き始める。 「ゆーし!これですぃー、ぷらすおちびちゃんたちのぶん、もっとはやくなるよ!」 そんな訳もなく、車輪が浮いてぴこぴことゆったり歩いていたれいむセブンは、 ロードローラーに追いつかれて、ぺっちゃんこになったのであった。 「ゆーん、ぺっちゃんこになっちゃったよ・・・。」 「ゆっくちー。」×6 【れいむセブン・どーなつキャラなのでペラペラになるだけで生還、でもリタイア】 れいむセブンが自滅しているころ、プッシーアリスは裏技を使ったりせず、 見事なすぃーさばきで36番まりさに迫っていた。 「まちなさい!このゆっくりごろしぃぃぃいい!」 「ゆぁー!追いつかれちゃうよぉぉ!こんどはこのぼたんさんをおすよ!」 36番まりさはEのボタンを押す。 ピッ!ウゥゥゥゥゥゥウウウウウーーーー!ウゥゥゥゥゥゥウウウウウーーーー! 「な、なんなのこれぇぇぇええええ!」 「・・・湯宇川教授、なんなんですか、アレ。」 「エマージェンシーアラーム、警報機だよ。」 「どんな効果が・・・」 「大きな音を出して、痴漢や暴漢を撃退できる。」 「へぇ・・・そうですか・・・」 相変わらず効果の微妙な機能に、36番まりさが混乱しているころ、 プッシーアリスの方でも異常が発生していた。 「まちなさ・・・?むほ・・・むほぉぉおおおおおおお!!!」 「おい、ミルクありすちゃんの様子がおかしいぞ・・・あれ、発情してねえか!?」 「むほぉぉぉおおお!すっきりぃぃいい!すっきりぃぃぃいいい!」 「やべでぇぇぇえええ!こっぢごないでぇぇぇええええ!ずっぎりぃぃ・・・。」 「むほぉ!むほぉぉおおおお!たりないわぁぁぁあああ!」 ミルクありすちゃんは、周辺を走っていたゆっくり達を無差別に襲いまくっていた。 とてもすぃーを操縦しながら襲っているとは思えない、見事なドライビングテクニックを見せている。 「すぃーに乗ってたんだぞ?なんで発情とか・・・あ、あれバッテリー・・・」 「おい、プッシーアリス、バッテリーとアンテナ出てんぞ・・・ラジコン・・・?」 墳秋ゆトリマー専門学校の控えプレイスをそろーりそろーりと逃げ出そうとしている噴秋校長に視線が集まる。 彼女の手には、ラジコンのコントローラーが握られていた。 「か、勘違いしないでよねっ!ちょっとRCカーグランプリ3回優勝の腕を見せようかと思っただけで、 ズルして優勝して、学校の名前を売りまくろう、とか考えてたわけじゃないんだからっ!」 ゆっくりは振動で発情するからこそ、無振動走行を実現しているすぃー以外の乗り物に乗ることはできない。 すぃーだけがゆっくりの乗り物となりうる、最大の要因を忘れた者たちに、勝利は微笑まないのであった。 「すっきりぃぃぃぃいいいいい!!!!」 【プッシーアリス・反則行為により失格】 こうして、36番まりさ以外は開始50mでクラッシュ、失格、リタイアと、ほぼ全滅している中、 そんな事とはつゆ知らず、36番まりさは最後の望みをかけて、次のボタンを押そうとしていた。 「ゆぅぅぅぅ。おねがいだからたすけてねぇぇぇええ!」 次に押したのはFボタン。 ピッ!・・・・・・・・・? ボタンがチカチカと光っているだけで、何も起こらない。 「ゆゆ?どうしたの?」 訳がわからず混乱するまりさ。 すると、コース上にも関わらず、目の前に人影らしきものが見えてきた。 「ゆぅ?・・・ふ、ふらんだぁぁぁあああああ!!!」 「うー、ゆっくりしろ。」 「湯宇川教授。まさかFって・・・」 「近所の湯栗学園で働いてる、ふらんちゃんだよ。コネを使って来てもらった。」 「で・・・でも、さすがにこれは・・・」 「うー。まりさをつれてかえると、ごほうびたくさん。」 「ゆゆっ!?や、やめてねっ!?まりさはれーすちゅうなんだよ?」 「うー。どうでもいい。さっさとかえる。」 「ゆああああ!やめてね!まりさはゆうしょうするんだよ!ゆうしょうして、れいむとずっとゆっくりするんだよ!」 「うー。こうちょうせんせいにすっきりさせてもらったらいい。ずっとゆっくりできる。」 「な・・・なんなのそれぇぇぇええ!やめちぇぇぇぇ・・・・」 ふらんに連れられて、天高く舞い上がるまりさ。 二人は、餡子の臭いが立ち込めるレース場を振り向くことすらせず、夕日に向かって、どこまでも高く、高く飛んで行ったのであった。 「湯宇川教授、なんなんですか、あれ。」 「いや、死なないうちに助けてやってくれって頼んでたんだよ。一度で終わらせるには惜しい逸材だったからね。」 「・・・もう何もいいません。」 【ゆ虐シックス・機能を使いきることすらできずに、フランに連れ去られる。コースアウト。】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第17回フォーミュラY・結果発表 出場ゆっくり数237匹 死亡ゆっくり数225匹 行方不明ゆっくり数1匹 重症ゆっくり数9匹 その他失格ゆっくり数2匹 完走ゆっくり数・・・・・・0匹 その結果を見て、係員達がコソコソと話をしていた。 「ふぅ。今回も完走ゆっくりは無しですか。最長走行距離は、えーと122m。一応新記録ですね。」 「正直、最初のヘアピンまで入ることもできないようじゃ、町の歩道で3分も生き延びられないだろ。」 「まー、すぃーで町中走るなんて、そもそも無謀なんでしょ。税金払ってから公道走れってこった。」 こうして、フォーミュラY、別名『すぃー免許実技試験』は、今日も合格者無しで終わりを迎えた。 いつの日か、コースを無事完走し、公道を走ることが許されたゆっくりが現れる日は、来るのであろうか? もし、合格するゆっくりが現れたなら、みんなもこう言って祝福してあげて欲しい。 「あ、合格したんだ。へー、ふーん。おめでと。」 ちなみに、D.Oは免許持ってません。 なので、本作品における実技試験の様子は多少の推測が含まれています。 そもそも36番さんは、学科試験だけだった可能性が高そうですしね。 まあ、テレビで見たことあるから、大体こんな感じだとは思うんですが。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) 元ネタ by36番あき D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る おバカな設定に 笑えました。 アニメ化に ならないかな? -- 2015-01-15 12 32 28 公道走ったら車に潰されるんじやねーの? -- 2012-04-22 20 49 07 ふらんちゃんはそんなごみ饅頭捨てて俺の家で一緒にあまあ間を食べよう。 -- 2011-11-02 22 59 44 死にすぎwwwwww -- 2010-06-30 18 37 31 そもそも、そんな制度を作るなよ… -- 2010-06-20 15 52 47
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遭ゆっくり 9KB 虐待-普通 制裁 自業自得 差別・格差 飾り ツガイ 群れ 野良ゆ 赤子・子供 希少種 自然界 都会 現代 虐待人間 うんしー ぺにまむ 感想・批評・ツッコミを頂けると幸いです 遭ゆっくり 遭難 災難に出あうこと。特に山や海等において、自力での帰還が不可能になった状態。 「遭難した…」 男は倒木に腰掛、鬱蒼と生い茂る木々を見上げながら呟いた。 男が後悔と共にその呟きを口に出すことになったのは、軽い気持ちが原因だった。 軽い気持ちで連休に日帰り予定で、山に登った。 軽い気持ちで山頂に続く一本道の登山道を離れ、森に入った。 軽い気持ちで来た為に、地図も磁石も持っていない。今いる場所がどこか分からず、麓もどちらか分からない。 軽い気持ちでの行動の結果は、道に迷って戻れないという深刻な状態を生み出した。 山の中で夜を明かした男は、闇雲に歩を進めていた。 遭難した時には無闇に歩き回らず、体力の消耗を避け、救助を待つべきという知識は男も持っていたが、男には救助が間に合うとは思えなかった。 男が山に来たのは、日々の煩わしさから己を遠ざける為だった。故に携帯電話も持ってきていない。 周囲が男の異常に気付くのは、休みが明けた後だろう。水はまだ残っているが、食料はすでに食べ尽くしていた。 もともと小腹がすいた時の為に持ってきていたものだ。まともな食事は登山道沿いにある店でとる予定だった。 「た、す、け、て、く、れえぇーーーっ!!!」 男はすきっ腹に響く大声で、何度目かも分からぬ助けの求めを叫んだ。 返事は聞こえてこない。 すでに水も尽きた。男は何かの役に、と思い、小便を水筒に溜めてはいたが、飲む踏ん切りはついていない。 疲労も溜まり、体力気力も萎え始めていた。 そんな時、男の目に光が差し込んだ。森が途切れている。 何か見えるかもしれない。変わり映えのしない日々に変化を求める囚人のように、男はそこに飛び込んだ。 広場に出た。野球場とまではいかないが、テニス位なら楽に出来そうな大きさの広場だ。 地面はむき出しではなく、丈の短い草が生えている。向こうには土を堀り返した、畑のようなものが見える。 畑、畑だ。畑を作るような動物はいない。人の手が入ったものがあるのなら、人がいるかもしれない、と男は考えた。 しかし、期待に満ちる男の前に現れたのは、ゆっくりだった。その姿は男が普段、町で見かけるゆっくりとは違っていた。 畑に生えている花を見つめている、緑の髪に飾りを持たないゆっくり。 木の根元で昼寝をしている、赤い髪に飾りを持たないゆっくり。 跳ね回る、目玉のついた帽子をかぶったゆっくりと、それを追いかける、青い髪に尖った氷のような羽を持ったゆっくり。 笑いながらその光景を見ている、金色の髪に赤いリボンを着けたゆっくり。 「じゃお!」 そして、男に声をかけてきた、赤い髪に緑の帽子をかぶったゆっくり。 疲労と期待の反動で足の力が抜けた男は、その場に座り込んだ。 「じゃお?」 目の前のゆっくり-ゆっくりめーりんがどうかしたのか?と言わんばかりに男の顔を覗き込む。 男は力無くめーりんの頭を撫でる。口からは溜息が漏れた。 「どうしたの?」 花を見ていたゆっくり-ゆっくりゆうかがいつの間にか、こちらにやって来ていた。他のゆっくりも男の周りに集まってきている。 男は一縷の望みをかけて、ゆうかにこの近くに人がいないかを問うた。 「そーなんかー」 男の説明の後、ゆっくり達は互いに知らないか聞き合った。 「にんげんさんにあったのはあなたがはじめてよ。ここにひとはいないわ」 だが、男の期待した返事は返ってこなかった。がっくりした男の腹の虫が鳴く。 「おなかがすいているの?」 「ああ、情けないことにな」 「ゆうかたちがたべるようなものは、たべられないわよね?」 ゆうかが今手元にある食べ物を挙げていく。木の実、花、虫、草、木の皮…、料理すれば人でも食べられないことは無いだろうが、生のままで食べられる筈も無い。 「無理だ。腹を壊すのが関の山だな」 どうしたものか、と皆一様に黙り込む。 そんな中、男を励まそうと体を擦り付けていためーりんが、男の目の前に行き、男を見上げる。 「じゃおーん!」 男に向けてにっこりと微笑んだ後、大きくはっきりと声を上げた。 すると、めーりんは体の真ん中から左右に割れていき、真っ二つに分かれた。帽子だけは二つにならず地面に落ちた。 「これは…?」 男がその光景を見て、疑問の声を上げる。 「おたべなさい、よ。ゆうかたちはたべてほしいあいてにこうするの」 「俺に食べろと。なんで?」 「めーりんはやさしいゆっくりだから」 ゆうかの説明を聞き、男はしばしの間、呆然としていたが、やがて、ありがとうと礼を言うと、二つに割れためーりんを頬張った。 男の目から涙がこぼれた。 男は食べ終えた後、残った帽子を手に取る。 「これ、貰ってもいいかい?」 「めーりんはにんげんさんのためにえいえんにゆっくりしたのよ。もっていてあげて」 ゆうかから山と山との境目にある背の高い木の横から、何度も煙が上がるのを見たと聞いた男は、高い木を目印にして進み、登山道に戻ることが出来た。 無事に下山できた男が自分のアパートに戻ると、ドアの前でゆっくりがたむろしていた。 成ゆっくりが2匹、子ゆっくりが4匹、体は薄汚れ、バッチは無い。典型的な野良ゆっくりだ。 「いつまでたってもかえってこないんだぜ!」 ゆっくりまりさが番のれいむと子供達に何か話している。 「何してるんだ?」 死にそうだった時にゆっくりに助けられたのだ。困っているなら助けてやろう、と考えた男はゆっくりに声をかけた。 「ここをまりさたちのゆっくりぷれいすにするのぜ!」 まりさは男の問いに反射的に答えを返した。 山で遭難したかと思えば、町でこんなゆっくりに出会うとは、災難だな。これもまた遭難か、と男は思った。 「ゆゆ!ぐずのめーりんがいるのぜ!」「ゆ!ぐずはゆっくりできないよ!どっかいってね!」「「どっかいっちぇね!」」 ゆっくりは飾りで個体を識別する。飾りを身に着ければ人間でもゆっくりと認識される。 形見の帽子をかぶっていた男は、まりさ達にめーりんと認識されたのだ。 自分を助けてくれためーりんを馬鹿にされた、と感じた男は目の前のゆっくり達に怒りを覚えた。 美という字は羊と大を合成した文字だ。 羊は生贄、犠牲を表し、美は大いなる犠牲を表すことになる。大いなる犠牲、すなわち自己犠牲であり、めーりんの行いはまさに美しいものと言える。 めーりんの美しさに比べたならば、こいつらのなんと醜悪なことか。男はそんなことを考えながら、喚き散らす親を壁に向かって蹴り飛ばした後、ちびまりさを持ち上げた。 「ゆわーい!おしょらをとんでるみちゃい!」 暢気な声を上げているちびまりさ。 「かわいいれいむのおちびちゃんをかえしてね!」「なにするんだぜ!このぐず!」「「ぐじゅ!」」 「返して欲しけりゃ、俺が良いと言うまでむこうを向いて跳ねていろ。いやなら全員蹴り潰す」 男の威圧に負け、ゆっくり達は嫌々ながら、むこうを向いて跳ね始めた。 それを確認した男は、ちびまりさの帽子を奪う。 ちびまりさは声を上げようとするが、男はその前に上唇と下唇を指で挟んで押し潰し、捻る。口は閉じられた。 ちびまりさは目としーしーの穴から砂糖水を流し、痛みに身を振り回す。男を見つめるちびまりさの目は、許しを乞うように震えていた。 男は上瞼と下瞼を唇と同じように、指で挟んで押し潰し、捻る。目も閉じられた。 しーしーの穴も、まむまむも、あにゃるも同じように指で挟んで押し潰し、捻る。穴はすべて閉じられた。 垂れ流していた砂糖水は流れなくなり、震えていた目も見えなくなる。 続けて、男はちびまりさの髪を引きちぎり、あんよも捻り潰して動けないようにした。 見えず、喋れず、何も出来ない饅頭が完成した。 ただ、体はいまだに震えている。死には程遠く、生きることもあきらめていないようだ。 「お前は今から、あいつらに食べられる。死ぬまでゆっくりしていけよ」 そう、ちびまりさに囁いた後、男は跳ねていたゆっくり達に声をかけ、こちらを向かせた。 「疲れただろう、あまあまをやろう」 「「ゆ!あまあま!」」「「あみゃあみゃ!」」 ゆっくりの目には、饅頭にしか見えないちびまりさが地面に置かれる。 「あまあまはまりさのおくちにはいるんだぜ!」「あまあまさんはゆっくりれいむにたべられてね!」「「たべられちぇね!」」 ちびまりさはこの状態でも、ものを聞くことが出来る。親兄弟に食べられようとしていることが分かるようだ。 やめちぇえぇーっ!まりしゃをたべないぢぇえぇーっ!ちびまりさの餡子の中で響く絶叫も、他のゆっくり達には聞こえない。 「うっめ!めっちゃうめ!」「むーしゃむーしゃ!しあわせーっ!」「「しあわしぇーっ!」」 ちびまりさの願いむなしく、ちびまりさは親と姉妹の腹に収まった。 男はちびれいむを持ち上げ、同じように繰り返し、子ゆっくりを全部、親ゆっくりに食わせた。 「おちびちゃんをゆっくりしないでかえしてね!」「そうだぜ!かえすんだぜ!」 あまあまをすべて食べ終えた後、れいむとまりさは男に子供を返すよう詰め寄った。 「もう返したぞ」 「いないよ!どこにいるの!」「どこにいるんだぜ!」 「そこにいるじゃないか」 「どこ!」「じじいはばかなのぜ!いないことがわからないんだぜ!」 「そこだよ、お前らの腹の中だ」 男は子ゆっくりから奪った飾りを、親ゆっくりの目の前にばら撒いた。 呆然としたまりさの顔面をこそぎ落とすように、男の足が踏み下ろされる。 「ゆぎゃあああぁぁぁーーーっ!!!」 一瞬で顔が無くなったまりさは、絶叫を上げながら地面を転げまわる。 男は道に向かってまりさを蹴り飛ばした。 まりさの皮は破れ、口からは先程食べた餡子を吐き出している。程なく永遠にゆっくりするだろう。 番の悲鳴に我に返り、逃げ出そうとしていたれいむは、男に髪を掴まれ宙に浮いた。 これかられいむは、子ゆっくりと同じようにありとあらゆる穴と、あんよを指で押し潰され、捻り塞がれることになる。 まず、右まぶた。 「ゆぴぃ!」 次に、左まぶた。 「ゆぎゃあ!」 砂糖水を垂れ流すしーしー穴。 「やめてね!もどしてね!」 もう使われることの無いまむまむ。 「れいむのまむまむがあぁーっ!」 中身を吐き出したあにゃる。 「ゆぎぃ!」 何とか逃れようとグネグネと動くあんよ。 「れいむのびきゃくがあぁーっ!」 最後に喧しい口を塞がれる。 「お前らが馬鹿にしためーりんはな、立派な奴だったんだ。お前らみたいなのが馬鹿にして言い奴じゃないんだ」 なにいってるの!めーりんはぐずでしょ!じゃおしかしゃべれないんだよ!ゆっくりしてないんだよ!れいむたちはとってもゆっくりしてたのに! めーりんはゆっくりしてないのに!ゆっくりしてるゆっくりをいじめちゃいけないんだよ!ゆっくりさせなきゃいけないんだよ! 喋ることの出来ないれいむは、餡子の中でいかに自分がめーりんより上か、自分が大切にされるべきか、そして助けられるべきか延々と繰り返している。 だが、男にはそんなものは聞こえない。聞こえたとしても関係ない。男はれいむを蹴り飛ばした番に向かって投げた。 まりさにぶつかったれいむに死ぬ気配はない。あんよが動かないので、転がったまま震えている。 自分が食べた子供と同じように、餡子の中で助けを求めているのだろう。男はそのまま死ぬまで放って置くことにした。 溜飲を下げた男は、後で片付けないとな、と思った後、思考を切り替えた。 遭難した中であのゆっくり達に出会えたのは、本当に良かった。今みたいな連中ならあそこで死ぬところだった。 やっぱり、恩はゆっくりにじゃなくて、あのゆっくり達に返さないとな。 今度は遭難しないように入念に準備をして行こう。ゆっくり達への礼も迷惑にならず、且つ喜ばれるものを調べて持っていこう。 と、男はこれからすることを考えながら、家に入っていった。 書いたもの ・ふたば系ゆっくりいじめ 732 門番ゆっくり ・ふたば系ゆっくりいじめ 741 ゆっくりマンション ・ふたば系ゆっくりいじめ 751 門番ゆっくり めーりんの場合 ・ふたば系ゆっくりいじめ 782 ゆっくりのいるお庭 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る めーりん大好きかコンチクショー! 俺も大好きだコンチクショー!! ※原初の誓いか。最近見なくなったな、こういう本当の意味でゆっくりしたおたべなさい。 -- 2018-02-16 02 31 42 めーりんかっけー -- 2017-01-16 00 34 47 めーりんは優しいんだねー。わかるよー -- 2014-06-03 21 23 54 初対面なのに自分の命を差し出せるとか優しすぎるだろ。 -- 2012-10-06 00 55 29 ゆっくりできたのぜ! -- 2012-07-11 19 25 51 こんなめーりんなら嫁にする! -- 2011-09-28 00 15 58 真の意味でのおたべなさいを見た・・・これこそが原初の誓い -- 2011-08-27 01 03 29 めーりんは優しいゆっくり -- 2010-12-06 04 03 26 じゃお~ん -- 2010-11-28 06 30 55 めーりん最高だっ! ゆっくりできたよー -- 2010-11-11 11 50 49 うっうー! -- 2010-09-07 15 09 25 じゃおじゃお! -- 2010-08-27 21 52 41 むらむらしてるね! -- 2010-08-03 14 25 23 ゆっかりしているわ! -- 2010-06-30 01 54 49 むっきゅりしてるわ! -- 2010-06-29 23 14 30 ゆっくりできたよ! -- 2010-06-16 17 56 21 ゆっくりできるね -- 2010-04-18 21 36 04
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役立たず 4KB 役立たず れいむは役立たずである。 狩りはろくに出来ない。頭の回転は悪い。記憶力が低い。 彼女達が好きな歌は、同じゆっくりですら顔をしかめるレベル。 子供はれいむ種のみ贔屓し、他種に暴力を与える。 しかし、絶滅する事は無い。 何故なら、彼女達は、死に物狂いで他種のゆっくりを色仕掛けするからである。 ある程度成長し、性欲が溜まって来たゆっくりを見つけたら、下腹部をちらつかせ、襲わせるのである。 ゆっくりは精子が入ったら、すぐに妊娠をする。 妊娠をして腹が大きくなったら、責任を取らせる形で、無理やり相手と結婚する。 相手はれいむを襲ったという事実がある以上、追い払う事も出来ない。 ゆっくりは、人間以上に世間体を気にするのだ。 「ゆぐっ……ゆぐっ……もうごれじゃあゆっぐりでぎないよ……」 都市郊外の小さな森。一匹のれいむが泣きながら跳ねていた。 「ゆっぐ……でいぶのまんまんがぁ……」 彼女の下腹部から少量の餡子が流れていた。 彼女は先程まで、木の陰に隠れて自慰をしていた。 膣を裏返し陰茎にして、木の皮に一心不乱にこすりつけていた。 「んごっ!ゆごっ!ゆっゆっゆっゆっゆっゆ、ゆっぐぅぅぅぅぅぅ!ゆっがぁぁぁぁぁ!ずっぎりぃぃぃぃぃ!」 れいむは体をのけ反らし、白目をむき、噴水のように精子を飛び散らせて絶頂した。 絶頂の余韻に浸っている間に、精子餡の匂いに引き寄せられたクワガタムシに、陰茎をちぎられた。 そして、今にいたる。 「これじゃあ、もうたまのこしができないよ……」 れいむは絶望に打ちひしがれながら、ふらふらとした足取りで跳ねていた。 やがて、彼女は自然と森の集会場に着いていた。 僅かに開かれた空間。そこには、いつもこの森に住むゆっくり達が集っていた。 「ゆ、やくたたずがきたよ」 れいむの姿を発見したまりさが声を上げた。 「むきゅ、ばかがきたのね」 「いなかもののにおいがうつっちゃうわ」 集会場には10匹程のゆっくりが集まっていたが、れいむが居るのを知ると、彼女達は全て背を向けて出て行ってしまった。 れいむはもう慣れていた。 そして、いつか他のゆっくりを誘惑し、妊娠してやるという野望に燃えていた。 しかし、それはもうかなう事はない。 れいむは自分の巣へ帰った。 「ゆべっ!」 巣の入り口で滑って転んだ。 「ゆぐっ……くさいよ……」 そこには、ゆっくりの糞にまみれていた。 餡子、カスタード、紫餡、チョコレート……ありとあらゆる種別の糞が、入り口付近の地面にべっとりと塗りたくられていた。 れいむはまた滑らないように、這いずりながら巣の中へ入った。 少ない備蓄食料は全て食べられ、草のベッドは尿まみれになっていた。 れいむは仕方なく、巣の隅っこに身を寄せて眠った。 翌日、昼。 れいむは狩りに出かけた。 「ばったさん、れいむに食べられてね」 しかし、逃げられる。れいむは非常に気配の殺し方が下手だ。近づく前に、虫達は逃げてしまう。 だから、栄養価の低い草や花しか食べられない。 「むーしゃ、むーしゃ」 雑草を食べながら、元気の無い声をあげる。 「ゆ!やくたたずがいるのぜ!じゃまなのぜ!」 れいむの後ろから、まりさの声が聞こえた。 「ちょうちょさんをとるから、さっさとどくのぜ!」 れいむが見上げると、確かに、れいむの真上に蝶がひらひらと飛んでいた。 「さっさとどくのぜ、このやくたたず」 そう言って、まりさはれいむの真横まで跳ね、その勢いを利用して、真上に跳ね上がった。 見事にまりさは、蝶を口でキャッチした。 その後、まりさはれいむに軽蔑の眼差しを向けながら、元来た方向へ跳ねていった。 やろうと思えば、まりさはれいむを踏み台にして、蝶を捕まえる事が出来た。 むしろ、ゆっくりの狩りは、他のゆっくりを利用し合って行うのが普通である。 しかし、まりさはそれをしなかった。 これは暗に「れいむは踏み台にすら使われない役立たず」という事を示していた。 翌日、昼。 昨日と同じように、れいむは狩りに出かけていた。 「ままぁ……どこぉ……」 森の一角に、迷子の子ありすが居た。 「ありす、どうしたの?まいご?おかーさんとはぐれちゃったの?」 れいむは優しく彼女に声をかけた。 「ゆ……ぐすっ……ままぁ……とかいはなありすをおいていくなんてひどいよ」 子ありすは涙声で言った。 「わかったよ、れいむがありすのおかーさんをさがしてあげるよ」 れいむは子ありすを頭の上に乗せ、ひたすら彼女の母親を探し続けた。 しかし、日が沈んでも母親は見つからなかった。 「ゆぅ……ありす、ごめんね……」 れいむはしょげ返った。 子ありすは見る見るうちに怒りの表情に変わった。 「なんなのよこのやくたたず!いなかもの!まますらさがせないなんてこのくず!」 子ありすはれいむの頭から飛び降り、森の奥へ跳ねようとしたが、上空から降りてきたれみりゃに潰され、カスタードを啜られた。 数日後、昼、街中。 駅前の大通りに、一匹のゆっくりれいむが居た。 「おねがいじまずぅぅぅぅぅ!れいむをいじめてくださいぃぃぃぃぃ!」 「でいぶはうっとうしいでじょ?だがらぶってね!けってね!ふみつぶしてね!」 「あんよをもやしてこがしてもいいよ!だがらおもぢがえりじでよぉぉぉぉぉ!」 行きかう人々は、このれいむを徹底的に避けた。 れいむは砂糖水まみれで、地面の埃やらゴミやらを体中にくっつけて、非常に汚らしい。 れいむが足に擦り寄ってくるので、人々は軽く払いのける。 「おねがいでずがら、でいぶをにんげんざんのおうぢにもぢがえっでぐだざいぃぃぃぃぃ!」 「でいぶはにんげんざんのおやぐにだぢだいんでずぅぅぅぅぅ!」 虐待お兄さんも、自分から虐められるのを求めるゆっくりなんか、食指がぴくりとも動かない。 数時間後、そのれいむは保健所の職員に捕まり、ガス室に入れられ、毒ガスで殺された。 その死体は潰され処理場で燃やされたので、一切誰の役にも立たなかった。 ただただ邪魔なだけだった。 既存作 妊娠過程 食葬 ふたば系ゆっくりいじめ 7 浅瀬 ふたば系ゆっくりいじめ 8 鉄鍋 ふたば系ゆっくりいじめ 17 さとり ふたば系ゆっくりいじめ 19 賽の河原 ふたば系ゆっくりいじめ 24 れいむ死ね ゲームあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 基地害集団4ね -- 2015-01-25 13 13 03 お前らmj無能 4ねよ -- 2015-01-25 13 12 02 まさに無能 -- 2014-06-24 23 10 20 ボカロは好きだけど迷惑を考えないカゲプロ厨は嫌いですよ。ここはゆっくりについて話す場所です。 -- 2014-02-03 23 14 17 ↓↓れいむよりこのボカロ厨を虐待してえ マナーがなってなさすぎるわ 皆ボカロ好きだと思うなよ -- 2013-11-25 16 59 49 子ありす…お前だって探せてないから、くずだな ↓あと、あんまり関係ないこと言わないほうがいいぞ -- 2013-11-04 13 37 08 子アリスがカゲロウデイズの女の子 みたいだなちなみにシーンは「ぱっ と通ったトラックが君を引きずってなき叫ぶ♪」ですまあアリスの自業自得なんですが -- 2013-04-01 04 21 35 れいむ種は基本クズ、無能・我侭・迷惑だからすぐでいいからしんでね -- 2012-12-10 15 23 11 ど、毒ガス?ゆっくりなんてつぶせよ! -- 2012-10-28 16 51 11 おお、ぶざまぶざま -- 2012-06-25 20 51 12 子アリスざまあwww -- 2012-02-08 19 21 09 子ありすうぜえ -- 2012-01-14 18 36 52 鍬形最強 -- 2011-12-21 15 04 31 れいむ、まりさ(水上、賢いドス以外)、れいぱーありす、は絶滅でおK こいつらに比べれば、死に安いぱちゅりーや卑猥言語のみょんみたいに嫌われてそうな奴らの方が はるかに可愛いだろ? -- 2011-10-23 18 56 04 れいむ種は滅びた方がゆっくりにとっても人間にとってもいいと思う… -- 2011-07-17 19 37 06 ぺにぺにを無くした理由がひどすぎるwwww -- 2011-03-05 21 53 25 ライダーカッティング! -- 2011-01-21 22 52 41 くわがたグッジョブ -- 2011-01-15 23 06 17 救う必要もないよ。 -- 2010-08-20 11 19 43 救えねぇな -- 2010-08-18 22 30 51
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必然の死 17KB 虐待-普通 制裁 考証 理不尽 自業自得 誤解・妬み 自滅 同族殺し 野良ゆ 姉妹物 赤ゆ 子ゆ ゲス 現代 虐待人間 うんしー またまた勢いで書いたので勘弁して下さい。 ・俺設定あり。 ・展開がおかしい相変わらずの仕様です。 ・天然あきの他の作品と繋がってますので初見の人にはわからないネタがあるかもしれません。 天然あき 「ここはれいむのおうちだよ!! くそにんげんがきやすくはいっていいばしょじゃないよ!!!」 一人の女性の前に現れた典型的なゆっくりれいむとまりさの一家。そしてその子供らしき子ゆっくり四匹。 荒らされた部屋にて人間と向かい合う。 窓ガラスが割られた訳でもなく掃除途中換気の為窓を開けており、トイレで用を足している間に侵入されたのだ。 荒れているのは掃除途中だからだ。決してこいつ等がやった訳ではない。 単に掃除しなければならないゴミが一つ増えただけだ。 「なにだまってるんだぜ!!まりささまのいだいさにおどろくはいいけどなんのはんのうもしないとばかをとおりこしてあわれなんだぜ!!」 親まりさが女性に対して怒鳴り散らす。 「おちょうしゃんはとっちぇもちゅよいんだよー!!!」 「しゃっしゃとゆうきょとききゃにゃいといちゃいめあわせりゅよ!!!」 「れいみゅはとっちぇもじひぶきゃいからどりぇいにしちぇあげりゅよ!!」 「きゃわいいれいみゅのかんしょうりょうはとっちぇもたきゃいよ!!!」 四匹の赤ゆっくりが喧しく騒ぐ。 別に相手する気にも女性はなれなかったので無造作に一匹赤れいむを掴んだ。 「はなしぇくちょにんげん!!きちゃにゃいてでしゃわりゅにゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 喧しく騒ぐ赤れいむ。 だが掃除機をかける際の騒音だと思えば苦にもならない。 それに彼女等とて生きている。 最後の足掻き位許容しよう。 彼女等はこちらに攻撃してきている。 これは戦闘だ。 女性はそう判断し、 「なら殺す」 女性はそう言うと赤れいむを強く握りしめる。 「おちびじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!?」 「なにしちぇりゅのおおおおおおお!!?」 「はなしぇくちょばばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「おちょうしゃんはやきゅとめちぇええええ!!!」 「やめるんだぜ!!やめないとまりさがゆるさないんだぜ!!!」 ギャーギャー喚き立つゆっくり達。 親に至っては体当たりを仕掛けてくるが真っ正面から足元に遅いスピードで転がってくるボールに反応しない方が難しい。 回避しながら構わず女性はにぎりしめる。 「ちゅびゅ…れりゅ…」 「その通りだ。潰してるからな」 自らを押し潰そうとする痛みに喘ぐ赤れいむに場違いな程冷静な声で応じる女性。 「君は死ぬ。私が殺す」 「ゆぎ…やじゃ…」 死ぬ…その言葉に赤れいむは恐怖する。 生の欲求は人もゆっくりもある。当然と言えば当然だ。 「すまないが君に拒否する権利はない。ゆっくりと人に通じる権利は無いし、人の権利も人と人の間にのみ成立する。 人とゆっくりに成立するのは強弱の差のみだ。そして君と私は敵対した。 奴隷にすると言った。つまりは私を害すると宣言した。だから敵だ。 私は君達に容赦を与える事が出来る程優しくない。だから君を敵と判断して殺す」 あまりに冷静に、まるで教科書の内容を朗読でもしてくかのように赤れいむに告げる女性。 わざわざ害獣であるゆっくりに…しかもまだ幼い赤れいむに告げる時点で変人の部類に入るだろう。 例えるならゴキブリに殺す理由を述べるようなものだ。無駄以外の何でもない。 だが女性は話を続ける。 「さよならだ。死ね」 「や…ぎゃぶう゛う゛う゛う゛う゛!!?」 女性の言葉の半分も赤れいむは理解出来なかっただろう。 だが赤れいむは自分が女性に殺されると理解し、恐怖して何も出来ずに殺された。 中身の餡子を吐き出され、慈悲の全くない状態で握り潰された。 女性の手の中に餡子が広がっていくのが女性にはわかる。 「………」 女性は無言で赤れいむの残骸をティッシュで包んでゴミ箱に投げ捨てる。 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!おぢびじゃんのがたぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 怒り狂った親れいむが女性に体当たりしてくる。 だがそれも難無く女性は回避する。 「ぜったいにぶちころしでやるんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 親まりさも怒り狂い体当たりを繰り広げている。 つまりは誰も赤ゆっくりを守ろうとしていないのだ。 むしろ赤ゆっくり自体が女性を殺そうと体当たりを仕掛けてくる。 うっかり踏み潰しそうになるのを女性は耐える。 『ここは彼の家…汚す行為はしたくない…』 女性は考える。 この家は女性のものではない。 彼女の今の所友人の男性の家だ。 何故か年末まで先なのに急に大掃除をやり出した彼に興味本位に半ば無理矢理助力に馳せ参じただけだ。 一緒にいた従姉妹に騙されて下剤入り野菜ジュースを飲まされてトイレに駆け込んだのがつい先刻。 咄嗟に嫌な予感がして口にしたのは一口だった為存外にダメージは軽かったがそれでも下剤の効果は甚大だった。何故か従姉妹は彼女に嫌がらせばかりをしてくる。 何とか快復して戻るとそこには彼とその従姉妹ではなく、ゆっくり一家がいたという訳だ。 おそらく彼が嫌がらせをした従姉妹への制裁を与えようとして従姉妹が危機感を感じて逃げ出したのだろう。 それを彼は追ったのだろう。人を騙した人を許せないが故に…。 相変わらず変な所で生真面目な人だ、と女性は考えながら笑う。 だがすぐに我に帰り、足元のゆっくり達を見る。 『ゆっくりも人も羽虫も等しく単一の生命だと客観的には判断できる…けど私は人間だ。だから主観的に人間を優先する…だから…』 女性は赤ゆっくりまりさを掴み、 「はなしぇえ!!?」 泣きわめく赤まりさを、 「死んでもらう。虎の檻に入った豚は食われるのが必定だ…君達の場合はれみりゃの巣に入ったぱちゅりーは食われるしかないと言ったものかな…だからさよならだ」 容赦なく握り潰したのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆ…ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 親れいむは悲鳴を上げる。 瞬く間に我が子二匹が殺されたのだ、悲鳴位上げたくもなる。 しかもれいむ達の攻撃は一切当たらない。 この時点で流石に親れいむ達も危機感を感じ始める。 この人間からは逃げなくちゃならない。 そう考えた親れいむは、 「おちびちゃんたち!!おかあさんのおくちにひなんしてね!!!」 あまり意味のない典型的なゆっくりの行動だった。 わざわざ集まってくれるとは女性も楽でいいと嬉しく思う。 だが同時に女性は考えた。 親ゆっくりの餡子の量は赤ゆっくりに比べて桁違いだ。 処分するのは結構な手間だ。 さっきみたいにサイズ的に握り潰す事は出来ないし、ゴミとしても厄介だ。 そこで彼女は思い付く。 「なら庭に埋めるか」 彼が花壇にはここ暫く何も植えていないと言っていたからそこに埋めておく事にした。 そうと決まれば話は早い。 「ゆ?きだないてでざわるなぁ!!?」 「はなすんだべええ!!?」 二匹を庭に放り投げる。 花壇までは傷付いては困るので出来る限り傷付かぬよう投げる。 彼女も外に出ようとする。 その時ふとある容器が目に入った。 何気なく彼女はそれを持ってまりさ達のいる庭へと向かって行った。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆぎい゛ぃ…いだいんだぜ…」 「ゆう゛う゛ぅ…」 「さて…彼が帰ってくる前に終わらせよう」 飲料の入った容器と何故かガムテープを持ちながら彼女は痛みに喘ぐまりさ達の前に現れる。 「ゆ…ゆぎぃ…」 まりさが彼女の接近に気付き敵意を向けた眼差しを向ける。 「お…ちびじゃ…をごろじだ…ゲズは…」 「“死ね”…かい。 まぁ君達からすれば下衆なのは否定しないよ」 そう言いながら彼女はまりさの横を通り抜けて親れいむを掴む。 「ゆううう!!?ぎだないてでざわるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「清潔面では人一倍気を使ってるつもりなんだけどね。 まぁいい、君にはこれを処分してもらうよ」 女性の片手に持つ飲料の入った容器を親れいむに見せる。 容器の中身は野菜ジュース。彼女自身がトイレに駆け込む要因となった飲料だ。 「なにやったっていみないよ!!ばばあはさっさとあきらめてしんでね!!!」 親れいむは喚き散らす。 よくもまぁ口に子供入れたままで饒舌に話せるもんだと彼女は感心する。 「ご期待には沿えられない。死ぬのは君達だ」 そう彼女は宣言するとれいむをひっくり返し、あんよの辺りに指を突き刺した。 「ゆごえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 醜い悲鳴を上げるれいむ。 ちょうど飲料を流し込むのにいい感じの穴があく。 「ゆぎぃ…いちゃいんだじぇ…」 「ゆっきゅちできにゃいよ…」 中の子ゆっくり達の声も聞こえてくる。 すると彼女はまず口をガムテープで塞ぎ、構わず穴を通して下剤が入った野菜ジュースを流し込んだ。 「んぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 大量に流し込まれる野菜ジュースに苦悶の表情を浮かべるれいむ。 口は塞がれ、逃げ場のない野菜ジュースはれいむの口の中にどんどん広まっていく。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛なにごれえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」 「ゆっぐりできばい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 それはつまりれいむの口の中にいる子ゆっくり達をゆっくり出来なくさせるには十二分だった。 「ぐぷ…ごぽ…」 だがれいむが急いで野菜ジュースを飲み込もうとすると誤って子ゆっくり達までも飲み込んでしまう。 丁寧に、しかし迅速に野菜ジュースを飲み干さなければならない。 『おちびじゃんだちはしなぜないよ!!!』 れいむは覚悟を決めて飲み出す。 だが野菜ジュースは野良ゆっくりにとっては美味なものだ。 あまあま程ではないにしろ野良ゆっくりには中々手に入らないものだ。 その耐え難い欲求に抗える程れいむは我慢強くなかった。 『ごーくごーくじあわぜえ゛え゛え゛え゛え゛ぇ゛え゛え゛え゛!!!』 瞬く間に野菜ジュースを飲み干していく親れいむ。 しかしそこまで急いでしまえば、 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「たぢゅげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 分けて飲む事等出来る訳がなかった。 『ゆ、ゆゆ?』 れいむは理解出来なかった。 さっきの子供達の断末魔のような悲鳴に…。 だが続いての口の中にいる筈の子供達の感触をれいむは感じられなかった。 それはつまり…、 「君は子供達ごと飲み干したって事だよ」 女性がれいむがたどり着きたくない真実をあまりにもあっさりと告げた。 そしてガムテープを外してやる。 「お、おちびちゃんたち…か、かくれてないででてきてね…」 戸惑いながられいむは呟く。 ひっくり返されたから動く事が出来ず目をキョロキョロさせるしか出来ない。 「……………」 返事は返って来ない。 それはそうだ、野菜ジュースと一緒に飲み込んでしまったのだから…。 「れ、れいむ…おちびちゃんは…?」 蚊帳の外だったまりさが戸惑いながられいむに尋ねる。 しかしれいむはそのまりさの問いに答える事は出来なかった…。 何故なら…、 「ゆ、ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 答える暇もなくうんうんを噴出し始めたのだから。 「…ゆっくりにも効くんだな……」 下剤が効果あるとは思ってなかった彼女はれいむの醜悪な排泄に若干引き気味になりながら呟く。 「うんうんずりゅよ!!ぎゃう゛ぁびい゛い゛でいびゅぎゃう゛んう゛んずびゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 自分の中身を全て噴出する勢いでうんうんを撒き散らすれいむ。 あっという間にペラペラの皮のみになる。 こんな状態で生きていける訳もない。 「もっぢょ…」 れいむは最後にそう言い残して息絶えた。 「どうしよ…コレ…」 まさかこんな事になるとは想定外だった女性はれいむの残骸をどう処分しようか考えていた。 すると、 「こ~そこ~そ…」 まりさが逃げ出そうとするのを見付けた。 「残念だけど逃げられないよ」 「ゆゆ!!?」 バレてないとでも思っていたのだろうかまりさは女性に掴まれたが心底信じられ ないといった顔をしていた。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ごめんなざい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛! !?」 いきなり彼女に向けて謝罪を始めたまりさ。 勝てないと理解したのだろうか命乞いをしだすまりさ。 「別に謝る必要はない。こちらもさしたる被害はないからね」 「ゆ!?ならまりさをたすけるんだぜ!!!」 女性の言葉に希望を抱いたまりさはさっきの謝罪が嘘のように女性に命令する。 だが、 「謝っても結局殺すからあまり意味のない事だ」 「ゆ、ゆひい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 まりさの顔色が絶望に染まる。 忙しいな、と女性はまりさを見ながら思う。 「どうじでだぜえ゛え゛え゛え゛え゛!!?ばりざぢゃんどあやばっだんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!だがらゆるずのがどうぜんなんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「許すのが当然かどうかは別として謝るって事は何か悪い事したって自覚したって事だね?」 「そ、そのどおりなんだぜ!!まりざはわるがっだんだぜ!!はんぜいじたんだぜ!!だからざっざどがいほうずるんだぜ!!!」 反省の色も全くないのがまるわかりなまりさの言葉を女性は聞く。 そして、 「別に君は君達の基準では何も悪い事をしていない。だから反省する必要はないと思う」 「だったらざっざど…」 「でも殺す」 「どぼぢでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」 まりさの悲鳴が響く。 どうしてもまりさは理解出来ない。 目の前の女性はまりさを迷惑もかけてないし、悪くないと言う。 だけどまりさを殺すという。 悪くないし迷惑でもないのにどうして殺すのだろうか? それをまりさは理解出来ない。だから喚く。納得出来ないから。 「まりざはわるぐないんでじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「君達の基準ではね。こちらの基準は知る必要はないし、知っても無駄だろうしね」 「だったらどうじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 「うーん…そう言われてもね…なら質問を質問で返すのは悪いけど、悪いからって死んでもいいのかい?」 「ゆ?」 いきなり質問されてまりさは戸惑う。 「君は悪い事したと理解したら死んでもいいのかい?」 「ぞ、ぞんなわげないんだぜ!!だからあやばってるんだぜ!!」 そこで頷いたら死ぬ。 そう考えたまりさは精一杯の声で否定する。 「そうだね、皆自分の命は大事だ。 何をしてこようと他人に死ねと言われて簡単に納得出来る訳はない」 「そうだぜ!!まりさだっていきてるんだぜ!!だからたすけてほしいんだぜ!!!」 「けど殺す」 「だからどうじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 ますますわからない。 混乱が深まっていくまりさ。 女性の説明で自分は悪くない事を理解し、悪くても死ぬのはおかしいという事を告げられた。 なのにまりさは殺される。 その結論が繋がらないのだ。 「一応こちらの殺す理由を述べるとすれば、君を逃すと調子に乗って他かもしくはここが被害に遭う。君達は罰せられないで許されれば増長していくからね、人間と同じで」 「ゆ、ぞんなごどばりざはじないんだぜ!!」 まりさは叫ぶ。 髪を掴まれたこの状況では命乞いしか道がないからだ。 だが、 「それに、彼の家に土足で上がり込んだ事は正直私見的には未遂でも死に値する」 「ゆひい!!?」 まりさは戦慄する。 初めて彼女の怒りらしい感情を感じたからだ。 だがそれも一瞬ですぐに通常時の彼女に戻った。 「おっと、いけないいけない。思わず我を見失ってしまったよ。 ま、何を言われようと死ぬのに納得は出来ない。君達は悪くはない。悪いとしたら…“弱い”事かな」 「ゆ?」 まりさは呆気に取られてばかりだった。 「君達の行動一つ一つの中で何が致命的だったかそれは一つだけだ。私より弱い事、それだけだ」 女性はまりさの返答を待つ事なく話を続ける。 「私より強ければ家族は死なずに済んだ。私に命乞いしなくても済んだ。でもそうならなかった。弱かったから」 「ゆ…ゆ…」 まりさは混乱し続ける。まりさは悪くないけど死ぬ。 弱いから死ぬ。弱いだけで死ぬ。 「や、やじゃ…まりじゃちにたぎゅにゃい…」 まりさは呟く。生の欲求を…。 それは無意味以外何でもない。 「納得しなくていいしする必要もない。けど君は死ぬ。私の方が強いから。君よりも強い私が殺すと決めたから…」 そう言って彼女はまりさを掴む手を放す。 「逃げられるなら逃げてみるといい。逃げ切れて生き延びれるならそれは君が弱い事ではないからね。少なくとも君が私が君を殺す為の力を上回った事になるからね」 「ゆ?ゆ?」 まりさは女性の言葉を殆ど理解できない。 だが自分を殺そうとしている事だけは理解していた。 「ゆわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 まりさは叫び声を上げて逃げ出す。 わからない。何にもわからないのに殺される。 そんなの嫌だ。死にたくない。 何にも悪くないのに弱いから死ぬなんてそんなの嫌だ!! まりさは狂ったように全力で跳ね、 「ゆびぎゅ!!!?」 一息で踏み潰された…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…っふぅ」 女性が使われてない花壇にまりさを埋める穴を掘っている。 ゆっくりを殺したと彼に知られると女性としてもあまりいい事ないので念入りに見つからないようにしておく。 赤ゆっくり程度ならティッシュで包んでおけば何とか出来るが成体はそうもいかないので花壇に埋める事にしたのだ。 「…ゆっくりに講釈たれるなど我ながら…酔狂にも程があるね…」 女性は苦笑する。 「弱いから…死ぬ。死ぬから弱い…。全く…傲慢過ぎて吐き気を催す考えだな…」 女性は一人呟く。誰に言うでもなく…。 弱肉強食。それが世界のルールだ。それを否定しているのは人間だけ。 だがその人間もそのルールを完全には否定出来ない。 人間社会が少なからずそれを是としているからだ。 勝てば強く、負ければ弱い。 卑怯も何も無い。ただそれだけの純然たるルール。 弱いなら弱いなりの戦い方がある。それで勝てばそれは勝者となり強者となるのだから。 それをしなかった時点で、女性の力量も考えず面と向かって行ったまりさ一家が死ぬのは必然といえば必然だった。 「…せめて来世というものが本当にあるのなら、私より強いものに生まれて復讐するといい…っと何だ?」 掘っている最中に石ではない何かぶつかり、女性は眉をひそめる。 不思議に思い掘り返してみる。 すると、 「何…コレ?」 思わず女性はそう呟いた。 目の前に発見されたものは一言で言えばゆっくりであった。ゆっくりぱちゅりーだった。 だが女性の知るぱちゅりーとは何かが違う。おかしい。 何がおかしいかというとそれが半分に割られて、土塗れでありながらまだ生きているという点だった…。 「…………………」 何で地面にぱちゅりーが? というか何でそんな状態に? 女性は自問自答したがわかる訳がない。 あまりにも情報が少ない。 「む…ぎゅ…」 何やら喋った。 生きている。生きているがこんなのどうすればいいか女性にはわからない。 考えた結果……見なかった事にした…。 まりさとぱちゅりー、皮のみのれいむを地面に埋める。 れいむの中身は庭に撒いておけばバレないだろう。 「…まぁ何と言うか…ああなっても生きてられるって十二分な強さだよな……うん」 女性はそう呟くと家へと戻って行った…。 彼女の中でゆっくりに関する考え方がちょっと変わった瞬間でもあった……。 END あとがき うん、何コレ? 前作での従姉妹と天然お兄さんの会話を補完する為に作ったのに変な方向に進む こと進むこと…。 どうしてこうなるんだ!? それはさておきそれでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ! ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!! ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね! ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上 ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中 ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上 ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下 ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!! ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下 ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!! ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう ふたば系ゆっくりいじめ 919 元銀バッジまりさの末路 終の1 ふたば系ゆっくりいじめ 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ゆっくりを愛でてみた 10KB 「餡子ンペ09」 ハートフル(笑)愛で注意 ※餡子ンペ09出展作品です。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※ハートフル愛でストーリー(笑)注意 ※ゆっくりはほとんどしゃべりませんので脳内補完でお願いします。 ※スカトロ行為注意 ※主人公は少し頭がかわいそうなので言動がおかしいです。 俺はゆっくりを1匹飼っている。 俺の勤めているゆっくり研究所の開発した改造ゆっくりなんだが、失敗作なんで廃棄されそうになったところを引き取ったやつだ。 一見ただのゆっくりまりさにみえるこのゆっくりだが他のまりさとは一味も二味違う。 どう違うのかはおいおい話すとして今日は仕事が休みだ。 このところ仕事続きであいつと遊んでられない日々が続いている。 だから俺はあいつとたっぷり遊んでやることにした。 そうたっぷりと。 俺はニヤリと笑った。 「餡子ンペ09」ゆっくりを愛でてみた 作、長月 「おーいまりさ。きょうは遊んでやるぞ!!」 そう言うとうれしそうにこちらへ寄ってきた。本当にかわいいやつめ。 その前にメシにしないとな。 俺はさっきの散歩の時とってきた物をまりさに見せた。 雑草と犬の糞だ。 さあ食べさせてあげるよまりさ。早く口を開けてくれ。 奇声をあげて喜ぶまりさ。そこまで喜ばれると照れちゃうZE。 特に犬の糞はできたてほやほやでまだ暖かい。これは採るのに苦労したな。 俺はまりさにたっぷりメシを食べさせてやった。 よーし飯は食い終わった。じゃあ公園に行くぞ!! そう言うと俺はまりさを持ち上げた。そしてロープで縛り付ける。 公園まで行くまでにはぐれないように犬のリード代わりにしようとしたのだ。 おっと忘れちゃいけない。猿ぐつわをしないと。 うちのまりさはやたら声が大きいからな。外では猿ぐつわをさせておくのがエチケットだぜ。 使い古しのパンツを口に突っ込みガムテープを貼り付けた。 よしこれでどんなに大きな声を出しても大丈夫だぞ。 よしそれでは公園に出発だ。俺はバッグを背負い走り出す。 走る。走る。ただひたすら走り続ける。 まりさがさっきから引きづられつづけてるが関係ない。 うおォン これはまるで市中引き回しのようだ!! 俺は疾風(かぜ)になった。 こうして俺達は公園へとついた。もうすでにまりさがボロボロだけど気にしないZE!! 何をして遊ぼうか。 よしまずはボクシングごっこだ。 俺はボクサー役でまりさはサンドバッグ役な。 俺はロープでまりさを縛って鉄棒に吊り下げた。よし準備OKだ。 まりさが何やら言いたいようだが猿ぐつわのせいで解らない。 きっと早くやってと言ってるんだろう。このせっかちさんが。 言われなくてもやってやるから心配すんな。 そう思い俺は渾身の右ストレートをまりさの顔に叩き込んだ。 ぐべっというくぐもった音をもらしつつ吹っ飛ぶまりさ。 そして反動で振り子のように戻ってくるまりさに更に左フックを叩き込む。 ワン・ツー ワン・ツー ワン・ツー・スリー リズミカルにまりさを殴り続ける俺。 こう見えても俺はボクシングの達人。 昔、電灯のひもでシャドーボクシングしていた程の腕前だ。 明日のジョーも全巻読んでるしな。 それっ、ジャブ、ストレート、フックそしてアッパーだ。 俺は汗ばむまでまりさを殴り続けた。 十分後、前衛オブジェと化したまりさがそこに居た。 体中アザだらけで、顔はパンパンに膨れ上がり目玉がひとつ飛び出て、残りのひとつもほとんど潰れている。 歯もほとんど折れており、完全に虫の息である。 つーか、こんなやつに夜道であったら子供が泣くぞ。まじで。 そう思いつつ、俺はバッグからオレンジジュースのペットボトルを取り出した。 普通ここまでやるとオレンジジュースをかけても完治は難しいがこの改造まりさは違う。 大抵のキズなら一晩寝れば治るし、オレンジジュースをかければ3分でどんな怪我も元通りになる。 オレンジジュースをかけて3分待つ。まるでカップラーメンみたいだな。 3分後。まりさは完全回復した。 よーしじゃあ次行くか。まだまだ遊びつくすぜ!! 俺たちの休日はこれからだ。 なんか打ち切りくさい言葉を吐きながら俺は滑り台へと向かった。 「よーしじゃあ次は滑り台で遊ぼうか。」 俺はまりさを抱いて滑り台に上った。はっはっはっ。そんなにグネグネ動くほど喜ばなくても良いんだぞ。 2,3発ボディ(?)を殴って大人しくさせる。 しかしこのままただすべるのも面白くない。滑り台での遊び方も個性の時代だからな。 そう思い俺はカバンからロープを取り出した。そしてまりさの体に結びつける。 まりさは俺が何をやるかを解ったらしい。うーうー唸りながら、熱烈な視線を俺に向けてくる。 そう俺がやること。それはバンジージャンプだ。 俺はまりさを掴み、そのまま滑り台から放り投げた。ちなみにこの滑り台はかなり大きいもので、高さが3メートル以上ある。 まりさはそのまま万有引力の法則にもとづき落ちていき・・・・顔面から地面に叩きつけられた。 どうやらロープが長すぎたようだ。 まあいいさ。こんなのロスでは日常茶飯事DAZE!! そう思い俺はロープでまりさを引っ張りあげる。幸いまりさは歯が2,3本折れただけで命に別状はないようだ。 よしこれなら2回目も行けるな。そう思い俺はもう一度まりさを突き落とした。 ちなみにロープの長さの調節はもちろんしていない。 グシャ!!! 何かがひしゃげるような音がして、またまりさは地面と熱烈なキスをした。 また歯が折れたらしく辺りにまりさの歯らしき白い物が散らばっている。 えっ!?これじゃバンジージャンプじゃなくて、ロープ付きの飛び降り自殺(他殺)だって? こまけぇことはいいんだよ!! 俺はまりさを引っ張り上げオレンジジュースをかけてやる。さあこれでいいな。 まりさがむーむー何か言ってるが、猿ぐつわと歯が抜けまくってるせいでなんて言ってるか解らない。 だが解る。解るぞまりさ。俺の心眼は全てお見通しだ。 こう見えても俺はニュータイプ。この間、ガンダム・哀戦士をDVDで見たほどだ。 もっとやって欲しい。そうだよな。まりさ。 お兄さん全部わかってるからな。 だからうれしーしーを漏らすほど喜ばなくていいんだよ。 俺は再度まりさを放り投げる。 しーしーを漏らしながら大空を飛ぶまりさ。しーしーに光が反射して小さな虹まで出来ている。 なんてファンタスティックなんだ。うっとりしちゃうぜ。 美しい放物線を描き、まりさは三度地面と激突した。 こうして投げ続けること数十回。オレンジジュースも尽きてきたし、いい加減飽きてきたので滑り台はおしまいにした。 さーて次は鬼ごっこだ。まりさはちゃんと逃げるんだぞ。 といっても俺は鬼はしない。このためにスペシャルゲストを用意したからだ。 俺が口笛で合図するとそいつらはやってきた。 れみりゃとふらん、そしてきめぇ丸。いずれも通常種の天敵だ。レンタルゆっくりショップから高い金出して借りてきた。 さあ鬼ごっこのスタートだ。一斉に捕食種たちが、まりさに襲い掛かった。 ちなみに捕食種たちには死ななければ何をやってもいいと伝えている。 ははっ。あんなに一生懸命逃げてる。こんなに喜んでもらえるんなら、わざわざレンタルした甲斐があったというものだ。 しかしどんなに早く逃げても空を飛ぶ捕食種と通常種では勝負にならない。 あっという間に捕まりそして始まる集団リンチ。 まあ死なない程度に遊んでろよ。俺は寝てるから。 1時間後レンタルしていた捕食種たちが帰っていく頃には、まりさはボロ雑巾のようになっていた。 「まあなんて酷いことをするざましょう。」 はっと気がつくとそこには見るからに神経質そうな眼鏡のババアがいた。 胸にはゆっくり保護団体「ゆりんぴーす」のバッジをしている。 「こんなにけがをしちゃって・・・。なんてひどい。」 ババアはまりさの様態を確認した後、こちらをギロリと睨み付けた。 「こんな酷いことができるなんてお前は鬼ざます!!悪魔ざます!!」 「いや実はですね・・・」 「DA・MA・RE・ざます!!可愛くて賢い神聖なるゆっくりちゃんを虐めるような奴は死ぬざます!!そうだ警察にいってこのクズ野郎を死刑にしてもらうざます!!しっけい、しっけい、さっさとSHI・KE・Iざます!!」 だめだこいつ・・・ゆっくり並に会話が通じねえ・・・仕方ない。 まだヒステリックに叫び続けるババアを無視して俺はまりさにつけていた猿ぐつわを外してやった。 「んほぉおおおおお!!!まりさをもっといじめてねぇええええええ!!!なぐって、けって、あんよをやいてねぇええええ!!!!まりさのまむまむをえれくとさせてねぇえええええ!!!!」 猿ぐつわを取ったとたん大声で嬌声をあげつづけるまりさ。 口をあけてポカーンとするババア。眼鏡もずり下がっている。 やれやれこれだから猿ぐつわ外したくなかったのに。俺はため息をついた。 なぜこのまりさ、ここまでドMなのか。 実は改造まりさの中枢餡には真性マゾゆっくりで知られるゆっくりてんこのものが使われていたのだ。 あまり知られていないことだが、てんこ種のタフネスはゆっくりのなかで1,2を争うほど頑丈である。 てんこを殴り続けていたら殴っていたほうが骨折したなんて話もあるほどだ。 そんなてんこの中枢餡をまりさの中枢餡に加え、さらにれみりゃの超再生細胞をゆ伝子に組み込むことで、通常種の繁殖能力を持ちながら、なおかつ頑丈で再生能力をもつ最強のゆっくりができるはずだった。 しかし実験は失敗する。 確かに頑丈かつ再生能力をもつゆっくりが誕生したが、繁殖能力が全くなくその代わりドMになってしまったのだ。 四六時中「までぃさを、までぃさをいじめてねぇえええ!!!」などとれいぱーありす顔負けのキモイ顔で迫ってくる為これはとても商品化できるものではないと上層部が判断した為、プロジェクトは中止、改造まりさは廃棄されることになってしまう。 それをかわいそうに思い廃棄するなら俺にくれといったら、あっさり貰えた。 こうしてまりさを飼い始めた俺だがいろいろ大変だった。 やたら大声で虐めて虐めて言うので近所迷惑になる上、「うんうんたべさせてねぇええ!!」などと喧しい為、わざわざ犬の糞を路上から拾ってこなければならない。 とはいえ俺はこのキモかわいい改造まりさにぞっこんラブだ。いつまでも一緒にいたい。そう思っていた。 もう別れがすぐそこにあるとは知らずに。 数日後、改造まりさは死んだ。 死因は交通事故だ。 こっそり俺の目を盗んで外へ出たまりさ。そしてトラックに轢かれたらしい。 俺が駆けつけたときには既に手の施しようがなかった。 最後の言葉は「んほぉおおおおお!!とらっくさん、までぃさをいじめてねぇえええ!!!」。 トラックの運転手によるとそう言いながらトラックに突っ込んできたらしい。 俺は泣いた。 なぜあんなキモかわいいまりさが死なねばならない。 昨日まであんなに元気だったのに。 れいぱーありすのようにヌメヌメした粘液を出しながら「んほぉおおおおお!!!」と叫んでいたのに。 とめどなく涙が流れた。 そしてまりさが死んで一ヶ月がたった。 俺はまりさのために有機農家から肥溜めを買い、そこへまりさの死体を沈めた。 まりさは生前いつもこう言っていた。 「までぃさは、こえだめからうまれたうすぎたないくそまんじゅうなんだよぉおおお!!!だからまりさをいじめてねぇえええ!!」 そんなまりさだからこそ葬る場所は肥溜めが一番だと思い、わざわざ農家から土地ごと買い取ったのだ。(まあ買い取る時すごく怪訝な顔をされたが) 今日も俺は肥溜めに手を合わせお供え物をする。 もちろんお供えするのは雑草と犬の糞だ。まりさは喜んでくれるだろうか。 俺は空を見上げる。 空でまりさが、んほぉおおおおおっと笑ってくれた気がした。 あとがき 餡子ンペ09出展作品第1弾。いかがでしたでしょうか。テーマは3.改造「失敗作の末路」です。 なお餡子ンペは何作品出しても構わないそうなので下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで何作品か出そうと思っています。 P・S 最近どんなネタ考えてもてんこ絡みのネタになっちゃいます。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生 ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ま さ か の マ ゾ -- 2021-04-10 18 00 06 ある意味まりさがかわいそうだな -- 2012-07-19 12 31 00 BBAはきっとこんな顔をしていただろう。↓ ??? (@A@) -- 2012-03-25 19 18 56 ていうか死体1ヶ月放置かよ! -- 2011-08-09 21 51 50 ハートフルボッ・・・なんでもない -- 2011-08-05 18 15 44 天国で「んほぉおおおお」と笑って誰が得するんだよ (´Д`) -- 2011-08-03 17 18 56 きっとまりさは天国でも地獄でも迷惑がられるんだろうな… -- 2011-03-01 21 09 52 う~ん・・・本気で嫌がってくれないとQNQNできないよ・・・ てんこは可愛いから超許すけどまりさじゃねえ・・・ という私のような我がままな人間が多いから 失敗作とされたんでしょうねw -- 2010-11-12 01 03 01 狂気を感じる -- 2010-11-03 23 16 11 見事な愛でだ…おにいさん、あんた頑張ったんだな。 まりさも、きっと天国で悦んでるぜ(;; ワロタwww -- 2010-10-11 22 54 40 良いね、心温まるハートフルストーリーだすな。希少種も虐待する中途半端でない虐待マスター鬼意散なワタクシめもこのまりさなら愛でられるでゲス! -- 2010-09-21 02 21 31 人の話聞かないババァがバンジーすればいいのに -- 2010-09-19 17 44 11 ↓ってタイトル愛でじゃん!! -- 2010-08-02 03 47 42 おぉう・・・・こ、これはまた強烈な しかし、これではまるで愛での様だ -- 2010-08-02 03 47 06 泣いた -- 2010-08-02 03 10 54 だよな…野良ゆっくりのうんうん食わせりゃいいんじゃね -- 2010-06-21 11 51 28 うんこ食わせた直後に会話というのは、ある意味人間への罰ゲームじゃない? ゆっくりの口臭、半端じゃないと思う(笑) -- 2010-01-26 01 30 17
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※注意※ さなえしか出てきません。 文章が単調な気がします。 直接的な虐待描写はありません。 タイトルに肉便器とありますが性描写はありません。 幸せな肉便器* 近くの高架を列車が走るたびにその部屋はカタカタと揺れた。 部屋には窓がひとつしかなく、その上その窓はスモークガラスで外の様子を伺うことはできない。 だが、外から漏れて来る楽しげな音楽や呼子の声からここが繁華街であることは容易に想像できる。 ビジネスホテルのような内装。その中で存在感を際立たせているのは白で統一され嫌に清潔感を放っているベッドだ。 男はベッドのそばのいすに前後逆さにすわり、背もたれの上に腕を組みながら白いベッドに横たわる一匹のゆっくりを眺めていた。 不意に男は立ち上がりその部屋を後にする。 静かに扉を閉めると外にいる若い女に声をかけた。 「……このサービスの調子はどうだい?」 「いたって好評です。マネージャー」 「そうか。グレーっちゃグレーだけど今のところお咎めは無いからね」 「ええ。する側、される側、両者とも同意の上ですから」 廊下の突き当たりにあるエレベーターの前に立つ。相変わらず外は騒がしい。 「同意の上、ね。まあ確かにそうだよな」 そういうと男は後ろを振り返る。 どこか遠くを見るような目で先ほどの部屋の扉を見つめた。 「そんなことしても、あの子の気持ちは分かりませんよ」 女の言葉に決まり悪そうに視線をエレベーターのボタンに移すも、男のその視線は泳いでいた。 「そりゃあそうなんだけどね」 男は背負ったものを降ろすように肩を下げため息をついた。 「きっと幸せですよ、あの子は」 「だといいんだけど」 男は逃げるように足早にエレベーターに乗り込んだ。 その背中を心配するような、あきれたような、細い目で眺めながら女もその後を追い、閉まる扉の向こう側へと姿を消した。 ゆっくりさなえはある夕立の激しい午後に、ゆっくり専門のペットショップで生まれた。 生まれたのは3匹のゆっくりさなえ、そのうちの末っ子としてそれは生まれた。 血統書(といっても、ゆっくりに血などないが)が付いた所謂「高級希少」なゆっくりとして、比較的幸せな星の元に生まれたといえるだろう。 すぐさま職員が泣き喚く母親から強引に赤ゆっくりを奪い、生まれた子供たちをそれぞれ別のケージに隔離する。 3匹それぞれが別の職員の手によって丁寧に育てられてゆく。 そのさなえを担当したのは研修が取れたばかりの新人の職員。 毎日毎日規則的に体を洗い、食事を与え、やさしく語りかけるその姿はまるで母親の様であった。 ある日を境に度々ゲージの外へと出られるようになった。 狭いが静かで快適なゲージと比べ、外はすこし寒くてうるさかったが、今まで見たことのない広い世界に目を輝かせるさなえ。 ゲージを出されてすぐに、さなえは「ごはんのとりかた」を教わった。 手取り足取り丁寧に教えてくれる「母親」の期待にこたえようと、さなえはがんばって手ではなく道具を使うことを覚えた。 「さすがはさなえ、いい子ね」 「血統書付きだけのことはあるな」 「母親によく似て飲み込みの早い子だ」 みんなに褒められた。「母親」に似ていると言ってなでてもらえた。 嬉しそうに周りに頭を下げる「母親」の姿に、さなえも思わずほころんだ。 やさしく諭すように教えてくれる「母親」にさなえはとてもあこがれていた。 さなえは飲み込みが早く、新しいことを覚えてぐんぐんと前に進む度に、「母親」はさなえを良い子だと言って褒めた。 暖かい寝床があり、おいしいご飯があり、やさしい「母親」がいた。 さなえにとって世界はそれが全てだった。 やがて品評会で第一級品の印を押されたさなえは、すぐにある老夫婦に引き取られることが決まった。 だがさなえはどこに行ってもゆっくりできる事を確信していた。 自分の「母親」が教えてくれたこと、それさえ守っていれば思う存分ゆっくりできる事を知っていたからだ。 だからもう、「母親」に頼らなくても、一人でも大丈夫だと思った。 「この世界」で生きていけると信じていた。 ペットショップを去るその日まで、彼女は「自分のいる世界」を知ることはなかった。 「それに比べてお前はなんだ」 「どうしてあの子のようにできないの」 「お前はそれでも姉なのか」 「悪い子!きっと父親に似たのね」 さなえがゲージの中にいる間、どんな言葉が飛び交っていたかを彼女に知る由は無い。. 姉達がどんな目で自分のケージを眺めていたかなど、知る由は無い。 さなえはひとつ、大きな間違いを犯していた。 そしてさなえは気づかない。その世界の根底を覆す大きな誤りに。 * 「母親」の言いつけを守ったさなえは、ますますゆっくりした日々を送っていた。 老夫婦は礼儀正しいさなえをとてもかわいがった。 広い屋敷を自由に歩き回り、起きている間はずっと老夫婦が遊んでくれた。 老婦人が作るご飯はとてもおいしいものだった。 さなえが絵を描けば、老夫婦は上手上手と褒めてくれた。 さなえが踊りを踊れば、手拍子して一緒に楽しんでくれた。 さなえが家事を手伝えば、偉い偉いとなでてくれた。 何一つ不自由は無かった。 子供が独り立ちし、田舎に二人暮らしとなった老夫婦にとってさなえは「孫」そのものであった。 さびしい思いをしていないかと心配した息子が老夫婦にゆっくりを買うことを勧めたのだ。 さなえの世界は全く変わらなかった。 「母親」という存在が、老夫婦という存在にかわっただけであった。 まださなえは気づかない。その世界の根底を覆す大きな誤りに。 * ある日、老夫人が亡くなった。 夫がいなくなり、管理に負えなくなった老婦人はその家を明け渡すことにした。 老婦人は都会の息子家族の元へと行った。 だが、息子家族が住んでいた集合住宅にペットを持ち込むことはできなかった。 老婦人はさなえを手放すことに気を揉んだがどうすることもできなかった。 これから居候する身である。無理を言って息子夫婦に迷惑を掛けることはできなかった。 だが、さなえを飼う事を勧めたのも息子だった。 息子は仕方が無いよと老婦人を諭し、ある若い男にさなえを託すことにしたのである。 彼はその男に強い信頼を置いていたし、その男の人柄を良く知っていた。 決して悪いようにしないでくれ、と強く念を押し、彼はさなえをその男に渡した。 若い男はゆっくり喫茶というゆっくりにウェイトレスをさせるカフェレストランを取り仕切っていた。 かわいい、心を癒されると若い世代にとどまらず、中年層でも話題になっているちょっとした有名店だった。 ゆっくりにストレスの無い様に職場を調整していた彼は、さなえもここに加えてみてはどうかと考えたのだ。 さなえは人間慣れしている上に、きちんと躾をされており、尚且つ希少種であった。 きっとさなえも寂しい思いをせずにすむだろう、と彼はそのままさなえの配属を決めた。 だが、彼はここで気づいてしまった。さなえの世界の大きな誤りに。 さなえはまだ気づきたくなかった。その世界の根底を覆す大きな誤りに。 * ウェイトレスとしての船出はきわめて順調だった。 さなえはすぐにその愛らしさから店の人気者となり、ほかのゆっくりとも難なく打ち解けた。 やさしいマネージャーがさなえに店のルールや配膳の仕方を教えていた。 さなえはショップに居た頃を取り戻したような、懐かしい気分になっていた。 だが同時に、さなえはある事に不安を覚え始めていた。 それを肯定する事は「自分の世界」を否定する事を、さなえはもしかしたら知っていたのかもしれない。 一方の男は安心していた。まださなえは「自分の世界」に居たからだ。 だが男は気が気でしょうがない。 もし、さなえが「本当の世界」を知ってしまったら。 「さなえの世界」と「本当の世界」は180度の違いを持っていた。 きっとさなえは本当の世界を受け入れることはできないだろう。 それは余りにも残酷だった。 きっとさなえは壊れてしまう。 悪いようにはしない、といった以上、彼女の世界を守ってやらなくてはならない。 男が悪いわけではない。だが、男はさなえの痛々しいほどの愛嬌に、胸を締め付けられる思いだった。 だが、男の恐れる事態は程なくして現実のものとなる。 それはたった一言の簡単な言葉。 「きみのような礼儀正しいゆっくりをはじめて見たよ」 ……なにをいってるんだろう? さなえは不思議そうに首をかしげた。 「はは、やっぱりゆっくりはかわいいなぁ」 そういって、客はさなえの頭をなでた。 ……ちがうよ。さなえはそんなんじゃないよ。 「謙遜しちゃってさ、あー、俺も飼いたいなぁ、ゆっくり」 ……だからちがうっていってるでしょ。 「さなえは……さなえはゆっくりじゃないもん!」 そう叫ぶとさなえは持っていたトレーを男性客に投げつけた。 「うわっぶ!」 男の白いシャツが炭酸飲料水で薄黒く染まる。 それはまるで早苗の真っ白な世界に、一気に広がってゆく深い雨雲のようで。 その黒い雲はとどまることなく、その面積を広げていく。 騒ぎを聞きつけた男が飛んできた頃には、もうさなえは壊れてしまっていた。 さなえは「自分の世界」から「自分の居る世界」に引き戻されてしまった。 ――本当はきっとどこかで分かっていた。 自分がゆっくりであり、人間ではないことを。 でも、自分は人間に育てられてきた。 人間を母親とし、人間に囲まれて、人間の為に生きてきた。 だから当然、自分も人間であるに違いないと思ってしまった。 でも、考えてみればおかしいことばかり。 どうしてゲージに入れられていたのだろう? どうして同じご飯を食べられなかったのだろう? どうして他人の家に引き取られていったのだろう? どうして自分だけ、連れて行ってもらえなかったんだろう? どうしてまわりにゆっくりしかいないんだろう? どうして……わたしと良く似た姿をした子がこんなにたくさん居るんだろう? どうしてわたしは――人間として生まれてこれなかったのだろう? 「ちがうもん!ざなえはゆっぐりじゃないもん!ぢゃんどじだにんげんだもん!ほんどぉだもん!」 暴れるさなえを抱きかかえると、男はバックヤードへ飛んでいった。 教育係だった女性が男性客に頭を下げている。 「いやぁツンデレ?あぁヤンデレかな?いいねぇ、斬新でゾクゾクしたよ」 男性客はいいよいいよとあっけらかんと笑っていた。 きっと彼に悪気は無い。いや、きっと彼が言わなくともさなえはが悟る日はそう遠くなかったはずだ。 その後、さなえは仕事に戻ろうとはしなかった。 あのカフェが「ゆっくり喫茶」であることが分かっている以上、さなえはあの仕事を二度としようとは思わないだろう。 たださなえのプライドだけが、自分が人間であるとしてさなえを支えていた。 さなえの世界は正しい世界に戻った。 だが、さなえは正しい姿に戻ることはできなかった。 生まれてきてずっと信じていたことを否定されて、ホイと投げ出せるわけが無かった。 男の姿を見ると、さなえは駆け寄りこういうのだった。 「にんげんのしごとがしたい、にんげんのしごとがしたい、にんげんのしごとがしたい……」 輝きの無い瞳でそうくりかえすさなえに、男は押しつぶされそうになっていた。 だが、人間の仕事がそう簡単にゆっくりにできるわけが無かった。 どこに行ってもかならずゆっくりとしての扱いを受ける。 そんな折、彼は上層部から新しい企画がある事を聞いた。 最初こそ反対していたものの、彼はその企画に救いを見出した。 それは、救いと呼べるとは到底思えない余りにも酷い商売。 だが、さなえがそれで満足してくれるのであれば…… * 10号室は現在1番人気の部屋だ。 従順で可愛らしい「彼女」に魅入られたリピーターと、口コミを聞いてやってくる客。 10号室にはある特別ルールがあったが、それさえ守ればあとは何をしても構わない。 従順な彼女は、頼まれたことは何でもやってくれるだろう。 そのうえ希少種胴付きである。マニアから言わせれば所謂「生唾もの」らしい。 ゆっくりヘルス「TIE」、10号室はさなえの為に設けられた特別室。 特別ルールは「ゆっくり」という単語を口にしないこと。 その部屋からは、今日もまた甘い声が聞こえてくる。 「彼女」は今日も腰を振る。 その場でのみ、彼女は人間との対等な関係を許されていた。 彼女が「人間」で居られる場所。「彼女の世界」そのもの。 それが例え「性の対象」という意味でも、彼女はきっと幸せなのだろう。 彼女の世界は小さくなってしまった。 でも、彼女はその世界で生きていけた。 「人間として」生きていけた。 あとがき-- 大富豪の御題作品。 さなえがクセが無くて一番書きやすそうだったのでさなえで書かせてもらいました。 さなえ好きなヒトごめんなさい。 すまれみりゃ? 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ネリアン 18KB 観察 理不尽 実験・改造 加工場 現代 独自設定 うんしー 人間がとても不幸になります ※独自設定垂れ流し 今回は特に注意 ※餡子んぺに触発されて書いたのですが 内容があまりにもアレなので出展はやめました ※人間がとても不幸になります せわあし やしーむ やしーむ それは、この世ではないどこからから響く声。 せわあし やしーむ やしーむ それは、満たせない空虚の消滅を願う声。 せわあし やしーむ やしーむ それは、世界を終わりへと導く、破滅の声。 ネリアン 「みんな! ゆっくりでてきてね! とってもだいじなおはなしがあるんだよ!」 群の中心で、ゆっくりまりさの声が響いた。 何事かと木の下の穴や地面に掘られた穴などのおうちから姿を現すゆっくりたち。 「ゆ? まりさ、どうしたの?」 「わかるよー、なにかそうだんしたいことがあるんだねー」 「むきゅ! それならけんじゃのぱちゅのでばんね!」 「とかいはなありすがそうだんにのってあげてもいいわよ!」 時間は夕方に近い。群れのゆっくり達はほとんどがおうちに帰ってきており、まりさの呼 びかけでその大半が集まってきた。 いくつもの疑問の声と問いかける視線を集め、当のまりさは落ち着きなくそわそわしてい る。 「あ、あのね! じつは……」 「みんな! おにいさんたちと加工場に来てね!」 言葉とともにまりさの後ろから二人の人間が現れた。 近くの木に隠れていただけだが、まりさの呼びかけに安心して集まったゆっくりたちは全 く気がついていなかった。 「ゆわあああ!? に、にんげんさんだあああああ!!」 「ままままりさあああ!? どういうことなのー!?」 「かこうじょ!? かこうじょはゆっくりできないいいいい!!」 蜂の巣でつつかれたように騒ぎだすゆっくりたち。混乱のあまり逃げ出すことすら忘れて 喚き散らすあたり、ゆっくりの愚かなところだった。 まりさはゆっくりと振り向くと、人間に問いかけた。 「ま、まりさやくそくまもったよ! だからまりさだけはにがしてくれるんだよね!?」 「すまない、あれは嘘だ」 まりさが驚く暇もなく、男が取り出したのはメガフォンのような機械。 かちり、とそのスイッチが押された。 「ゆ!?」 「ゆぴ!?」 「ゆ……!? ゆ……!?」 ぶん、という低いうなりとともに、あたりの木々がざわめいた。 ゆっくりたちは一声上げると動かなくなった。 目を見開き震え、「ゆ! ゆ!」と時折うめくだけだった。 「たいしもんですね、さすが加工場特製。ゆっくりども、きっちり麻痺してますよ」 二人の人間のうち、若い方の男がゆっくりを軽く蹴った。ゆっくりは蹴られた衝撃にころ ころ転がる。踏みとどまろうという気配すらない。目をキョロキョロと動かすばかりだ。 「おい、やめろ。ゆっくりを無傷で捕獲するためにわざわざこんなものを持ち出したんだ」 年輩の男が諫めると、若い男は肩をすくめた。 先ほど使われたメガフォンのような機械。これは「対ゆっくり音響兵器」という仰々しい 名前を持つ。 ゆっくりは耳がない。全身の皮膚で空気の振動を感じて音を聴く。そのため、実は大きな 音に弱い。 この「対ゆっくり音響兵器」はゆっくりがもっとも苦手とする周波数の音を大音量で放出 する。この音を浴びたゆっくりは皮が麻痺して動けなくなるのだ。ゆっくりにとって皮は 外骨格のようなもの。それが麻痺するのだから、まったく動けなくなり完全に無力化する。 「兵器」と呼ぶに相応しい恐るべき威力だが、ゆっくり以外にはほとんど害のない周波数 の音であり、実にクリーンな機械なのである。 「さあ、仕事を始めるぞ。ゆっくりを傷つけないよう細心の注意を払え」 「はいはい、わかってますよ先輩」 二人の男は加工場の職員だ。今日は野生のゆっくりを捕獲しに来たのだった。 ・ ・ ・ 「先輩。どうして俺たち、こんなに野生や野良なんか集めるんですかね?」 トラックを運転しながら、男は助手席に座る先輩へ問いかけた。 あのあと、ゆっくりたちの捕獲は滞りなく終わった。「対ゆっくり音響兵器」で動けなく なったゆっくりは容易につかまえることができたし、巣穴に残っていた子ゆっくりなども 問題なく捕らえられた。 まったくもって簡単な仕事だった。 捕まえたゆっくりたちは今はトラックの荷台の中だ。みっしりと詰め込まれているものの、 緩衝材を適度にはさんでいるためゆっくりが傷ついたり潰れたりすることはない。 通常の野生ゆっくりの捕獲ならここまではしない。袋に適当に放り込み、何匹かつぶれて もかまわない、という大ざっぱなやり方が一般的だ。 野生のゆっくりをなるべく傷つけず、大量に集める。それがここのところ続いている、男 たちの仕事だった。 やることも奇妙だが、理由も知らされていなかった。 男はこの奇妙な仕事に前々から疑問を持っていたのだ。 「俺は知らんな。与えられた仕事をただこなすだけだ」 堅物な先輩の、いつも通りのまじめな様子に、男はため息をつく。 「でも気になりませんか? たかがゆっくり、加工場なら高品質なものをいくらでも生産 できます。それなのに、わざわざ野生のゆっくりまで集めるなんて、変じゃないですか。 しかも連日連夜ですよ。理由もなしにこんな仕事ばっかりじゃ納得いきませんって」 「仕事に余計な疑問を持つな。俺たちはただ与えられた仕事を……」 「おもしろい噂を聞いたんです!」 言葉を遮られ、むっとした様子の先輩にかまうことなく、男は自分のペースで話を続ける。 「先輩は『ネリアン』って知ってますか?」 「ねりあん……練った餡のことか? 確か第三課で新製品が……」 「違います! 『ネリアン』ですよ『ネリアン』! 現代の魔法、錬餡術(れんあんじゅ つ)!」 「……おまえはなにを言っているんだ?」 怪訝そうな先輩に、男は再びため息を吐く。 「本当に何も知らないんですか?」 「わからん。お前が何を言おうとしているのかすら想像がつかん」 「先輩が知らないのなら、やっぱりあれは噂なのかな……」 「それなら、いいんだけど」と、こっそりつけ加え、男はその噂について語り始めた。 ・ ・ ・ ゆっくりは、食べたものを何でも餡子に変換する「餡子変換能力」を持つ。 これはゆっくりを知るものにとって常識であるが、同時にもっとも不思議な点でもある。 人間の消化の仕組みは各臓器の機能や酵素の化学反応などで説明が付く。だがこの不思議 饅頭のこの機能については誰もが論理的にな説明ができない。 「なぜかそうなる」 問いつめられれば、誰もが最後には匙を投げそう答えるしかなくなる。 だが、それでもなお研究しつづけるものたちはいた。 加工場のある研究員もその一人だった。 彼のアプローチは通常のそれとは少々違った。 誰もが「ゆっくりが食べたものをなんでも餡子に変換する」ことに注視する中、まったく 逆方向から考えたのだ。 ゆっくりは食べたものを餡子に変える。 そして、餡子を消費して活動し、成長する。活動するための運動エネルギー。体内の餡子 を包む皮。お飾り。なにもかも、餡子で賄っていると考えられる。 ゆっくりは食べたものをなんでも餡子に変える。 これは裏を返せば、「ゆっくりは餡子をなんにでも変えることができる」のではないだろ うか? もしこの力を自在に使いこなせれば、ゆっくりをいくらでも生産できる加工場は無限に近 い富を得られることになる。まさに現代の魔法、よみがえった錬金術。 その研究はいつしか錬金術にちなんで錬餡術(れんあんじゅつ)と呼ばれるようになった。 ・ ・ ・ 「錬餡術……読みをもじって『ネリアン』って言うんですよ」 「くだらないな。お前、そんなことを信じてるのか?」 男の熱の入った説明を、先輩は一笑に付した。しかし、男はまるでひるまずに話を続ける。 まるで、何かに追い立てられているかのように。 「確かにバカバカしい話ですけど……見てるんですよ、俺たち。その研究の一部」 「なんだと?」 「ほら、あの! うんうんがとまらなくなったれいむ!」 「……ああ、覚えている。あれが、か……?」 男の言葉に、先輩は思いだしていた。確か男とともに、研究フロアを通りかかったときだ った。 「おにいいいざああああああん! れいむのうんうん! うんうんどめでえええええ!!」 加工場でゆっくりの悲鳴はありふれている。うんうんが止まらなくなったゆっくりだって 珍しいものではない。 下品な音とともにもだえ苦しむクソ饅頭――醜悪だが、加工場ではありふれた光景だ。 異様だったのは、それを調べる研究員だった。 「いいよおお! れいむううう! さあ、もっと見せておくれえええええ!」 「みないでええええ! ゆああああ! とまらないいいい! うんうんさんとまってええ ええ! どぼじでとまらないのおおおお!?」 「もっと! もっと! もっとだ! れいむのうんうん、もっと見せるんだあああ!」 「いやああああああ!」 とびちらされる液状のうんうんが体にかかるのも気にせず、鬼気迫る表情でゆっくりのあ にゃるを見つめる研究員。 醜くおぞましい光景だった。 「あれがどうかしたか? 胸糞悪くなる研究だったが、ゆっくりの研究してるやつなんて どいつもどっかおかしいんだ。ごくありふれた、ただの変態だ。珍しくはあるまい」 「あれが『ネリアン』の研究だったんですよ」 「……どこが?」 「人間にはほとんど違いなんてわかりませんが、ゆっくりにとってうんうんとふつうの餡 子は全くの別物です。だからうんうんは、ゆっくりにとって『餡子を餡子じゃないものに 変える』、もっとも基本的な行動なんです。研究員が調べていたのはそれなんですよ!」 先輩は天井を仰いだ。完全にあきれた様子だ。 「暇つぶしのバカ話にしても限度ってものがある。お前はもう黙って運転に集中していろ」 「こんな一本道で事故ったりしませんって。それよりここからが重要なんですよ……」 男の話はまだまだこれからのようだ。 先輩はもう諦めたのか、大きくため息を吐いた。 ・ ・ ・ 「ネリアン」の研究は進められた。 その結果、ゆっくりが餡子を消費してあらゆる活動をしてることがわかった。 餡子を熱エネルギーに変換して体温を得る。 餡子を運動エネルギーに変換して動く。笑う。しゃべる。 餡子を皮に変換する。皮ばかりでなく、あの体の成長とともにお飾りが大きくなるのにも 餡子を消費している。 そしてどすまりさの「どすすぱーく」のエネルギーすら、餡子の消費によって産みだして いるのだ。 これらの成果は素晴らしい未来を予感させた。かねてからゆっくりの餡子をバイオ燃料と するなどの研究は進められていた。だが「ネリアン」はその先をいく。 どすすぱーくの高エネルギーが容易に得られたとしたらどうだ? なにしろ加工場だ、餡 子は低コストで大量に得られる。人類の抱えるエネルギー問題を解決できてしまうかもし れない。 研究成果はその先をも垣間見せた。エネルギーだけではない。ゆっくりは、餡子からなん でも生み出せる。研究員はそう確信した。 ゆっくりの秘密を解明できれば、人類史上に革命だ。 だが、その研究はやがて頓挫する。約束された袋小路と言えた。ゆっくりが食べたものを 餡子に変換する仕組みだって解明されていない。その逆からのアプローチもまた、壁にい き当たるのは必然だった。結局のところ、ゆっくりはわけのわからない不思議ナマモノな のだ。 多くの者が諦めを背を向ける大きな壁。それ前にして、研究員は進むことをやめはしなか った。研究を始めたときと同じように、常識とは異なるアプローチをとった。 ・ ・ ・ 「それで、研究員は禁断のゆっくりを生み出してしまったんです……って、先輩、聞いて ます?」 一人で一気にまくし立ててしまった。その間、先輩は押し黙ったままだった。信号にさし かかりトラックを止め、男は先輩の方をちらりと見た。 息をのんだ。 先輩は真剣に男の方を見つめていたのだ。どこか怒っているようにも思えた。 「せ、先輩……?」 「いい。続けろ。そしてとっととそのバカ話を終わらせろ」 「は、はい……」 男の声は震えていた。 顔が青ざめていた。手も震えていた。何かにおびえているようだった。 それは先輩を恐れて、ではない。まるで自分の中にある恐ろしい何かに耐えているかのよ うだった。 でも、話すことをやめようとはしなかった。 ・ ・ ・ 「ゆっくりしていって……ね……?」 胎生型にんっしんをしたれいむは、自らが生み出した赤ゆっくりに声をかけようとして固 まった。 そこには想像していた赤ゆの姿も、期待していた笑顔もなかった。 真っ黒な餡子の固まりだけだった。 それを眺め、成功だ、と研究員はほくそ笑んだ。 胎生型にんっしんをしたゆっくりへの薬剤の投与、超音波による干渉。それらで生み出さ れたのがこの餡子の固まりだった。 研究員はこれは「反転ゆっくり」と名付けていた。 その名前の通り、すべてが反転したゆっくりだった。 皮も髪も、目も歯もおかざりも。すべてを体の中心に置き、それを餡子で包み込んだ異形。 中身と外見、なにもかもが反転したゆっくり。 それが、反転ゆっくりだった。 研究員は独特な思考法を持っていた。 それは、「何かわからないことがあったら、逆に考える」だ。今までの人生、問題に当た ったときはまずこの思考で解決を図ってきた。 餡子の変換能力の研究も通常とは逆のアプローチを行った。その研究が息詰まったとき、 彼はやはり同じ考え方で当たった。 普通のゆっくりをいくら調べてもわからない。それならば、普通ではないゆっくりを調べ ればいい。すなわち、何もかもが反対のゆっくりを人工的に生みだし、調べれば活路が開 けるかも知れない――研究員はそう考えたのだ。 そこで反転ゆっくりを生み出した。 もっとも別にこれですべてが解き明かされると、そこまで安易に考えたわけではない。体 内を直に見ることができるゆっくりがいれば研究しやすいかもしれない、という考えの方 が大きかった。 いざ作ろうとしたが、当然、そのほとんどが失敗した。皮という守りなくして胎生型にん っしんの衝撃に耐えられるはずもない。大抵は出産時に破裂・飛散した。かと言って植物 型にんっしんはすぐに実ゆっくりができるので、にんっしん後に干渉して反転させること ができない。 失敗が続き、研究員がそろそろ別のアプローチで研究しようと考え始めた頃。こうしてた またまうまくいったのだ。 今までのゆっくりとどう違うのか。どうして生まれることができたのか。薬の影響で通常 の餡子より堅くなったのか。研究員は目の前の奇跡に知的好奇心をくすぐられた。 そして、反転ゆっくりに触れた。 ・ ・ ・ トラックは止まった。目的地に着いたのだ。 そこは、かつて加工場だった場所。今は高い塀で囲われ、そればかりかドーム状の巨大な 天井もつけられており、外から中は見ることはできない。 二人の加工場職員は、ここにゆっくりを運びに来た。 捕まえたゆっくりを所定の門で受け渡すと、塀の中へと運ばれる。 二人は、その中のことを知らない。中に何があり、何が行われているかを知らない。知ら されていない。聞いても誰も答えない。ただ、噂だけがあった。 「……それで、研究員はどうなった?」 先輩がゆっくりと問う。 男はトラックを止め、反転ゆっくりに触れる下りまで話してから、話を止めた。そしてこ こについた途端、ハンドルに突っ伏してしまったのだ。 重苦しい沈黙の中、男はようやく口を開いた。 「……先輩は、ゆっくりの定義を知っていますか……?」 「ああ、加工場の職員が知らないわけがない。人の生首を模した形をしていて、稚拙なが ら人語を操る不条理ナマモノ。そして……」 男がビクリ、と震えた。 まるでその先の言葉におびえるように。 「中身は餡子。饅頭だ」 男は突っ伏していたハンドルか身を起こした。目は血走って、体中恐怖に震えていた。 「そう! 饅頭! 中身は餡子! それがゆっくりだ! それが定義! どんなに不条理 でもそれが絶対! 食べたものが餡子になるのも、餡子が別のものに変わるのも、すべて その中で起きていた! 割って中を取り出すのはいい! つぶしたってかまわない! で も、でも……反転だけはさせてはいけなかった!」 「おい、落ち着け……!」 「反転ゆっくりは奇跡的に誕生した! 完全すぎた! ねえ先輩、本当は知ってるんでし ょう!? この中でなにが行われているか! 本当は知ってるんだ! 知っているからこ そ僕の言うことを否定できないんだ! バカ話と決めつけて、ごまかしてる!」 「っ……!」 「反転ゆっくりが生まれた……中が外に、外が中に! だからこの世界は、ゆっくりの中 身になろうとしている! この塀の向こうには今でも反転ゆっくりがいて!」 先輩は男を殴った。 それでも男は黙らなかった。 「世界のなにもかもを! 餡子に換えてしまおうとしている!」 先輩はもう一度、男を殴った。 男は気を失った。 ・ ・ ・ ゆっくりは不思議かつ不条理な存在である。 ゆっくりの定義。ゆっくりは不思議饅頭。中身は餡子でできている。食べたものを餡子に 換え、餡子を別なものに換えて活動する。 反転ゆっくりは、すべてが逆になって生まれた。 生まれた後に加工されたのなら、そうはならなかっただろう。ゆっくりの中から外へでた 餡子は、ただの餡子に過ぎない。なにかを餡子に変換したり、餡子をなにかに変換したり はしない。 しかし、生まれたときからそうだったら? 初めからそうだったら、どうなるのか? 反 転ゆっくりはこの世に存在していて時から中が外で、外が中だった。そしてその概念は完 結し、固定された。 外が中へ。中が外へ。 内側に閉じこめられていた不思議が、外側にあふれた。 反転ゆっくりに触れた瞬間、研究員はどうなったか? ゆっくりの定義。ゆっくりは不思議饅頭。中身は餡子でできている。 触れた瞬間、その定義に従った。必然的に研究員は餡子と化した。 触れるものの何もかもが餡子と化した。加工場は崩壊した。地面も壁も設備も職員さえも、 なにもかもが次々と反転ゆっくりに触れ、餡子へと換えられていった。ゆっくりの不思議 に世界が書き換えられていった。 ゆっくりは大きくなるためにはなにかを食べなければならない。逆説的に、大きくなった ゆっくりはそのぶん何かを食べ続けなければならない。 反転ゆっくりの中心には皮と歯と髪とおかざり。しかし本当の意味での真ん中には、何も ない。無だ。反転ゆっくりの食べるられものなんてなにもないはず。 だが、反転ゆっくりは食べ続ける。餡子が増えるのなら何かを食べなくてはない。矛盾し てしまう。 だからきっと反転ゆっくりは「無」を食べているのだ。「無」はもともと無いのだから、 尽きない。 普通のゆっくりなら、皮の大きさが成長の限界を決める。皮の成長には大量の餡子を消費 する必要がある。しかし、反転ゆっくりにはその制限がない。 大きくなるのに邪魔になる枷がなにひとつない。 したがって、反転ゆっくりは無限に大きくなる。 ありとあらゆるものを餡子に換え、時間をかけてゆっくりと、世界のなにもかもを飲み込 んでしまう。 なにしろ触れるものすべてが餡子になる。だから抵抗するすべはない。爆弾で吹き飛ばす こともできない。普通に燃やすには大きすぎる。核兵器すら通用するかわからない。 だが、その概念に飲み込まれないものたちがいた。 加工場で唯一死滅していない存在があったのだ。 ゆっくりたちだ。 身体の内側に同じ概念を有するゆっくりだけが、反転ゆっくりに取り込まれることはなか った。元々世界から浮いた存在だ。 そして、ゆっくりたちは、外からお飾りの見えない反転ゆっくりをゆっくりと思わない。 ただの餡子の固まりとしか認識しない。 ゆっくりは反転ゆっくりを食べ始めた。 だがそれでも地を喰らい増殖する反転ゆっくりの増殖する速度の方が速い。 だから他の加工場ではフル回転でゆっくりを生産し、生まれたそばから反転ゆっくりを喰 らわせるべく加工場跡へ送り込んだ。 それでも手が足りず、職員は野良や野生のゆっくりを狩り集めることになった。 それが男の知る、現在の仕事にまつわる噂だった。 ・ ・ ・ 「う……」 男は目を覚ました。トラックのシートに寝かされていた。 「起きたか?」 「あ、先輩……」 「ゆっくりの搬入は終わった。今は次の捕獲ポイントへ向かっているところだ。 トラックは先輩の運転によって走っていた。 「先輩、俺、俺……!」 「忘れてしまえ。あんなデタラメ、あるわけないだろう……」 「でも、先輩だっていつも聞いているでしょう、あの……!」 「お前の言ったことが嘘だろうとデタラメだろうとホラだろうと……仮に、万が一、本当 だと、しても。俺達のやることは変わらない。与えられた仕事をこなす。それだけだ……!」 「だって、先輩だってあの声を……!」 男はそこで言葉を止めた。 気づいたのだ。先輩が震えていることに。 誰だって恐いに決まっている。受け入れられるはずがない。 ゆっくりを狩り集める。そんなことが、自分たちの当たり前にしていることが、世界の存 亡に関わる重要なことだなんて。 荒唐無稽な話だ。馬鹿げている。普通なら語るにも値しない与太話だ。 だが、男は笑い飛ばすことができない。 連日の、理由の語られないゆっくり集めが噂に真実味を与える。あの塀で囲まれた、加工 所跡の実在が完全な否定を許さない。 なにより、耳に残るあの声が、目を背けることすら許してくれない。 加工場だったあの場所に、ゆっくりを届けるとき。門にさしかかったところで、いつも、 聞こえるのだ。 分厚いコンクリートの壁から地鳴りのように響く、無数のゆっくりの声。 それが「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」の連なりであることが、ゆっくり加工場の 職員なら聞き分けられてしまう。 そして、何より聞こえてしまうのだ。 その地鳴りのような叫びの中に潜む、異音。 地の底から聞こえるようなくぐもった、それなのにゆっくりの発しているものだとわかる、 不思議で不気味なあの声。 あの噂とぴたりと一致してしまう、異形の反転ゆっくりが無を喰らう、歓喜の声。 せわあし やしーむ やしーむ 反転した、その声が。 了 by触発あき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて ふたば系ゆっくりいじめ 469 おぼうしをぶん投げて ふたば系ゆっくりいじめ 478 おぼうしのなかにあったもの 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゾクゾクする -- 2015-08-24 13 49 55 いいよおお!でHUNTER×HUNTERのヒソカを思い浮かべてしまった( ・ω・`) -- 2012-12-03 11 45 53 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!! おそろしーしー漏らしちゃうって! リアルで起きたら怖いよ!? せわあし ゃしーむ ゃしーむ -- 2012-10-31 22 57 30 すごい面白かったです 読んでて少し寒気がしましたw 触発さんの作品は文章力もあってけっこう好きです -- 2012-06-19 21 55 19 テメーらケンカしてるとハイパーミラクルタイナミックジャスティスアトミックメガビックパンチ(ジャブ)食らわすぞオラ! -- 2012-03-27 02 08 23 ああ!面白い! こういうラブクラフト的クトゥルフゆっくりホラーはとってもゆっくりできるよ! -- 2012-01-17 19 47 28 ↓3 みなさん こういった人をゆとりと言うんですよーw -- 2011-07-10 19 52 10 ↓2 どうみてもゲスの逆ギレです つーか草生やしすぎ 壺からのお客さん? -- 2011-07-07 03 33 17 この話面白かったですw -- 2011-06-04 08 29 09 ↓あらあらwそう興奮なさらずに知恵遅れさんw なるほどねw知恵遅れさん的には難しい言葉で話しているつもりだったんだww 知恵遅れさんに1つアドバイスをあげますよ 人に何かを言ったり書きこんだりする前に知恵遅れさんのお母さんに おきゃあしゃん!きょれかいちぇいーい?って聞いてごらんなさい そしたらきっと駄目ですよ知恵遅れ・・・って優しく諭してくれますからw これで安心ですね知恵遅れさん! -- 2011-03-09 12 22 49 ああ、馬鹿だとは思ってたけどベタに馬鹿なんだこの人。義務教育中退者とはいえ…驚いた。普通に日本語でのコミュニケーションが不自由なレベルだったんだ。 難しい言葉で話しちゃってごめんね。あと、自己紹介は普通一回でいいんだ。おぼえておくといいよ。 -- 2011-03-08 18 05 14 ↓比喩どころか類似も知らないんだw困った知恵遅れだぜww -- 2011-03-08 08 32 47 比喩?これのどこが?知らないのかな、ある程度類似した事柄でなきゃ比喩は成立しないんだよ?やっぱり中学出てないんだな。 知恵遅れ…ああなるほど、自己紹介ね。 -- 2011-03-07 22 32 21 ↓比喩って知ってるかい知恵遅れw -- 2011-03-07 09 13 47 ↓×4 ビッグバンってのは何も無かった無の状態からいきなり起こり、そこから宇宙が生まれて始まるきっかけになった爆発のことだぞ?餡子の無限変換と一体なんの関係があるんだ?中学でてる? どうしてそう、正しい知識も無いのに物事を無理矢理厨二な方向に関連付けようとするのかな? -- 2011-03-06 11 56 37 ↓ゆっくりが食べた物を餡子に変換する能力のことを言ってるのではないですか?一応変換できる量は無限と言えなくもないのが通説ですし。 なんでそれがビッグバンと関係あるのかは自分にはちょっとわからないですが…。 -- 2011-02-24 02 01 37 ↓どこにw -- 2011-02-23 19 24 22 ↓え?あるじゃん。何言ってんの? -- 2011-02-17 21 19 35 ↓無限に餡子に変換できるビッグバンパワーなんて設定はないね -- 2011-02-17 20 57 00 ↓↓↓ゆっくりの全てを餡子に消化変換する能力はすでに固まってる設定であって、今さらそれを俺設定とは言えない。だからあなたの言ってることは筋違いだと思う。 このSSはゆっくりの特性のアンコントローラブルな側面を上手に利用した出来のいいSFだと自分は思います。 -- 2011-02-11 18 14 57
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底辺ゆっくり 21KB 虐待-普通 自業自得 差別・格差 同族殺し 駆除 群れ 自然界 現代 創作亜種 独自設定 絵師さんの4コマをヒントにしました。感謝! 『ゴミはゴミ箱へ!その通りだと思うよ!』 参考にさせていただいた絵師さんに最大限の謝辞を <応用編> 鉄材で出来た壁と『立ち入り禁止』の建て看板がつけられた森の奥の工事現場跡。 会社が倒産し工事が凍結した跡地にそのゆっくりの群れはあった。 工事現場跡地はゆっくりが身を隠すのに最適な場所であり、雨をしのげる屋根や丈夫なプレハブの下に巣を作れば安心二重丸である。 外との出入りは入り口の扉のスキマから行なっており、体の柔らかいゆっくりだから出入りできるのだ。 その敷地の隅には、工事の途中でほっぽり出された大きな穴があった。 底が見えないほどに深く、人間の大人でも数人が入れるほど大きい穴。 そこへ向かってぴょんぴょんと跳ねて行くゆっくり二匹。 れいむは口の中に何かを咥えており、帽子持ちのまりさ種は中に何かを入れているようだ。 それと並んで一緒に跳ねる赤ゆっくり。 「ぎょみをゆっきゅりしゅてようね!」 「ぎょみがいりゅとゆっきゅりできにゃいよ!ぎょみはぎょみあにゃしゃんへしゅてりゅよ!」 ピクニック気分なのか、親の周りを嬉しそうにぴょんぴょん跳ねている。 言葉から察するにどうやらゴミ捨てに向かうようだ。 そして親が大穴の淵へとたどり着いた。 「ゆっくりすてるよ!」 そう宣言したれいむが口をガバッと開き、中にあった『ゴミ』を吐き出した。 「おしゅりゅりゅちゅんちぇりゅ!?」 「ゆっぴゅぴちいいいぃぃ!!」 ゴミと思ったそれはゆっくり……ゆっくりの未熟児だった。 小さい悲鳴を上げ、何とか親の口の中に残ろうとするが、れいむは舌を器用に使い、まさしくゴミを払うかのように未熟児達を穴の中に落とす。 「ゆっくりしんでね!!めいれいだよっ!?」 「やめちぴぃ!?」 「ゆゆっくちっぃ!! 未熟児はあっという間に穴の中に消えていった。 「おしゅりゃりゅゆっぴぴぴぎいぃ!?」 一匹の未熟児れいむは頭から穴の底に落下し、その部分から真っ二つに裂け、中の餡子を跳び散らしつつ死んだ。 未熟児はプチトマトほどなので、その餡子の量も微々たるものだった。 「ゆっくちいいいいぃぃびぎゅうっ!?」 もう一匹の未熟児まりさは比較的丈夫な足から着地した。 着地に成功したものの、足は無残に破けてしまいこれではもう動く事もできない。 未熟児の餡子は赤ゆっくりに比べて若干硬いという性質がある(だからのーびのーびができない)。 派手に飛び散るような事はならず、破けた底から餡子がもれ出る程度で済んだ。 「ゆっきゅちできゅぴちいいいいいいぃぃぃぃ!!」 だが、そんな事は無意味である。 爪の先っぽほどの揉み上げを苦しさのあまり狂ったように動かし、痛ましーしーを垂れ流す。 中枢餡が無事なせいで痛みだけは絶えず感じてしまう。 れいむのようにあっさり死んだ方がどれほど良かったであろうか? やがて雨が降って未熟児まりさの体が溶けてなくなるまでこの苦痛は続くのだ。 既にお帽子は脱げてどこかにいってしまっており、たとえこの穴から出れたとしても、もはやこの未熟児まりさが生きていける可能性は0である。 まあ、ここに落とされた未熟児にそんな希望は絶対にありえないのであるが。 他にも落とされた未熟児が多数見受けられた。 そのほとんどが潰れているか、だいぶ前に落とされたのか黒ずんでいたり、溶けてしまっている未熟児いる。 まさしくゴミ捨て場である カリカリカリカリ…… そんなゴミ捨て場にわずかに響く何かを削るかのような音。 「ゆ……ゆ……っきゅ……」 黒ずんだ未熟児ちぇんの傍(髪の毛も少なく尻尾が超短小)で、未熟児ありす(わずかな金髪の上に赤いカチューシャが乗っかっている)が、壁に向かって歯を突きたてていた。 カリカリカリカリ……パキン 「ちょきゃいぴゃああああぁぁぁ!?」 歯を使って穴を開け、ここから脱出しようとしているのだ。 だがゆっくりの、さらには未熟児の歯の強度など高が知れている。 数時間、運が良くて半日ほどでそれは砕け散る。 「ゆくっちちちぇきにゃにぇわあああぁぁ!!」 折れた歯を必死に戻そうと無駄な足掻きを続ける未熟児ありす。 こうなると完全に手詰まり。 ただその場にいて、ゆっくりと死に至るのを待つだけ……いや、わずかだがその時間を延ばす方法があった。 「みゅん……」ここに落ちて数日経つ未熟児みょん(黒いリボン付きの白い髪がお皿みたいに乗っかってる)が、穴の中央で潰れている未熟児ぱちゅりー(髪は生えているがもみ上げが無い。帽子とお飾りはかろうじてある)に近づく。 そしてその死体に顔を埋めた。 「みゅーちゅ、みゅーちゅ……」 死体食いである。 先に言ったとおり、れいむやまりさ、そしてみょんの餡子は若干硬い。 歯を失った未熟児には食べられないが、ぱちゅりー、ありす、ちぇんの中身はクリーム、カスタード、チョコで比較的やわらかい。 なので墜落した未熟児まりさやれいむ、みょんは生存率が高いが、逆に中身がやわらかいありす、ぱちゅりー、ちぇんは少しの傷でも中身が流れ出てしまいそのまま衰弱死する。 そして死体のなかに残ったわずかな中身は、未熟児でも食すことが出来た。 「みゅーちゅ、みゅーちゅ……」 だがしあわせーなどない。 ここに居る限りもう二度とゆっくり出来ないという事がわかっているのか、この食事はただ単に迫り来る飢餓からの死という恐怖から逃れる為の防衛本能であり、しあわせーやゆっくりを求めてのものではないのだ。 事実、全てに絶望したかのような表情を浮かべ、そのまま餓死するに任せた未熟児も居るようだ。 ゴミ捨て場の底辺であるここは、まさしく地獄の様相を呈していた。 「みゅーちゅ、みゅーちゅっびゅっ!!」 突然落ちてきた石によって、未熟児みょんが潰された。 落ちたときの墜落死。 傷を負っての衰弱死。 上から降ってきた新たな未熟児による圧死。 絶望死。 そして雨が降ってしまえば、ここにいる未熟児は全て解けてしまう運命にあるが、もう一つ、この苦しみが終わる方法がある。 「あちゃっちゃよ!ゆっきゅりゆっきゅり!」 「さすがまりさのおちびちゃんだよ!しょうらいはだいりーぐさんだよ!」 この仄暗い穴の底とは対照である地上の光。 その下で暮らす『まとも』に生まれたゆっくり達。 赤まりさと親まりさは一つのゲームをしていた。 それは穴の中に石を落とし、それが中にいる未熟児にあたり叫び声が聞えたら勝ちというものだ。 「ゆ!まりさ!ゆっくりしていってね!」 先程とは違うれいむが親子の元にやってきた。 口の中に何かを入れているようだ。 「れいむ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」 「ゆゆ~ん!げんきのいいおちびちゃんだね!!」 「ゆっへん!まりさじまんのおちびちゃんだよ!!」 「ゆゆ~ん!げんきがよくっちぇごみぇんにぇ!!」 「ゆっくりできるね!れいむもおちびちゃんをしょうかいするよ!!」 そう言ったれいむの横から姿を現したのは赤れいむだった。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」 「ゆっくりしていってね!れいむのおちびちゃんもかわいいね!」 「ゆゆん!きゃわいくっちぇごみぇんにぇ~!」 「ゆ~……ゆっきゅりちたれいむだにぇ~……」 赤まりさは何故か頬を赤く染めている。 「かわいいでしょ!れいむのおちびちゃんだよ!!でも、こっちのごみはゆっくりできないよ!!」 そう言ってれいむは口の中に入れていた未熟児を地面に吐き出した。 「ゆ”……ゆ”……」 「ゆちっち……」 「ゆぴきゅ……」 この未熟児達は赤れいむと一緒に生まれた未熟児達で、赤れいむ1に赤まりさ2である。 すでに顔の一部が破れていたり、おめめが無くなったりしておりだいぶ弱っている。 「ごみのくせにうるさいからすこしつぶしてやったよ!そうしたらおとなしくなったよ!!れいむつかれちゃったよ!」 「れいみゅもおてちゅだいちたんだよ!おきゃあしゃんがぎょみはしゅででしゃわっちゃいけにゃいっちぇいっちゃきゃらえぢゃしゃんでちゅちゅいちゃよっ!!」 ゆへんと、胸を反らすかのような体勢をとる二匹。 「ゆ!おちびちゃんはりっぱだね!」 「れいむもりっぱでしょ!?」 「ゆん!れいむもえらいよ!!ごみそうじはみんなのつとめだよ!まりさもおちびちゃんとおてつだいするよ!!」 「ゆっきゅりてつだいよ!!」 まずは親れいむが未熟児れいむのリボンを咥える。 「ゆぴ……おきゃぴゃ……」 「ゆふん!ぜんぜんしゃべれないゆっくりできないごみはさっさとしんでねっ!!」 「しゃ……」 未熟児れいむは穴の中に消えていった。 「しゃっしゃとおちてにゅえ!ぎょみはぎょみびゃこしゃんじゃよ!!」 赤れいむは持ってきた木の枝で妹であるはずだった未熟児まりさをつついた。 「ゅ”……」 既に枝によって中枢餡が傷ついてしまっているのか、餡子はあまり漏れ出していないがほとんど動けないでいるようだ。 やがて未熟児まりさも、赤れいむの枝に押されて穴の中に落ちていった。 「おちびちゃん!!おちびちゃんがごみをすてるときはれいむみたいにぼうさんをつかうんだよ!!おとうさんはだいじょうぶだけどおちびちゃんはゴミをちょくせつさわったらだめだよっ!!」 「ゆっきゅりりきゃいしちゃよっ!!」 赤まりさは残った未熟児まりさを落ちていた木の枝でぐいぐいと押す。 「ゆっきゅりしゅてるよっ!ゆっきゅりゆゆっ!?」 もう少しで未熟児が穴に落ちるというところで事が起きた。 赤まりさが使っていた枝を、未熟児まりさが咥えたのだ。 「ゆゆっ!?ひっぴゃりゃれりゅ!!」 未熟児の目は既に潰れており何かが見える状態ではない。 おそらく無意識のうちにその棒を咥えたのだろう。 未熟児と共に赤まりさが穴の中に落ちるかと思われた……その時。 「ゆふん!!」 親まりさが太い棒で未熟児を叩き潰した。 その衝撃で赤まりさは棒を離し、未熟児まりさはそのままどろりと穴に落下していった。 「おちびちゃんきをつけてね!おとうさんがいたからよかったけどひとりじゃここにきちゃいけないよっ!!ゆっくりりかいしてねっ!!」 「ゆゆ~ん……ゆっきゅりりきゃいしちゃよぉ……」 親まりさに少し怒られて赤まりさは落ち込む。 「まりさ!そんなにおこったらおちびちゃんがゆっくりできないよっ!つぎからきをつければいいんだよ!!」 「まりちゃ……ぴぇーろぴぇーろ……」 親れいむと赤れいむが赤まりさを慰める。 「ゆんっ!!でもきけんだよっ!!おちびちゃんのいのちはとってもだいじだよっ!!だからここはしっかりいっておくよっ!!」 子の命を思えばこそ親は真剣になる。 「ゆゆっ!まりしゃだいちょうぶだよっ!ちゅぎきゃらはもっちょぎゃんばるよっ!」 赤まりさもその親まりさの思いを理解しているようだ。 やがて四匹は穴から去っていった。 先程捨てられた未熟児達は、いずれも着地に失敗し、他の未熟児と同じく小さな餡子の花を咲かせて死んだ。 <実用編> ある日、工事現場跡地入り口に車が止まった。 ワンボックスカーの中から6人組の作業服を着込んだ男が降りてくる。 「ここか」 一人だけメットをかぶっていない男が鉄製の扉で仕切られた入り口を見上げる。 「はい。だいぶ放置されてるようですが、段階的には基礎の初期まで進んでいたようです」 「ふむ。中見れるか?」 「はい。少々お待ちを」 男の一人が入り口に取り付けられていた鍵を外す。 そして数人掛りで鉄製の扉をこじ開けた。 「……なんだこれは?」 「え?」 初めに中の様子を見た男は絶句した。 中にはゆっくりがたくさんいたのだ。 突然開かれた扉を前にして、どのゆっくりもびっくりーといった感じで固まっている。 「いつの間にここはゆっくりの家にされてるんだ?」 「さあ……。ですが、この感じだとかなり前からですね……」 ざっと見た感じでも100。 しかし『ゆっくり一匹を見かけたら五匹はいると考えろ』といわれているので、下手したら500以上はいるかもしれない。 男達が唖然としていると、一匹のまりさが「ゆっくりしていってね!」と声をかけてきた。 他のゆっくり達は不安げにまりさと人間達を見ている。 「なんだ?」 メット無しの男が明らかに不機嫌そうに答えた。 「にんげんさん!まりさたちのゆっくりぷれいすになにかようなのかだぜ?」 「まりさたち、の?」 まりさと話しているメットを被っていない男は現場監督なのだが、ゆっくりという存在が大嫌いだった。 森や山に必ず存在し、住んでいる場所をゆっくりプレイスなどとのたまわって動こうとせず、そのくせ重機に潰されて喚き散らし、悲鳴を上げ、作業を精神的に妨害する。 中にはドスまりさなどというでかいゆっくりがおり、そいつのせいで作業が大幅に遅れることがある。 さらにはゆっくりを保護する団体にそのことがばれると、作業の妨害行為や、難癖つけてのマスコミ利用による叩きなど、厄介な事ばかり起こる。 そんなわけで、この監督だけでなく、建設業に関わる人間にとって、ゆっくりとは邪魔な存在の一つだった。 「ここはまりさたちのゆっくりぷれいすなのぜ!にんげんさんがゆっくりできるにんげんさんならはいってもいいけど、ゆっくりできないならさっさとでていくのぜ!」 男の不機嫌オーラも読めないまりさはゆっくり特有の無謀さを発揮し、出て行くようにと叫ぶ。 男のこめかみに青筋がたった。 「……」 男はゆっくりと足を上げた。 「「「「「(あー……今日も残業かな……)」」」」」 部下達は全てを諦めた。 「ゆ?なにしているのぜ?はやくへんじをするのぜっ!しゃべれないなんてあのごみくずとゆ”びょっ!!」 男の足はまりさの上に踏みおろされた。 その勢いはかなりだったようで、まりさは脳天から足の形の部分をくっきり残し、目や口、あにゃるやまむまむから餡子を噴出し、つぶれ饅頭のようになって即死した。 「ゆ?」 カチンと体を硬直させるその場のゆっくり達。 「おい」 「はい?」 「車から『ゆっくりキラー(ゆっくり用の強力殺虫剤)』と本社から人手を呼べ。それと……今日は残業だ」 「……あ、本社にはなんて言います?」 「『いつもの』ゴミ掃除と言え。人手が必要だとな」 「……りょーかいです……(シクシク……)」 そこでゆっくり達の硬直が解けた。 「あああああああああああああああああああああ!?ばでぃざがあああああああああああああああああ!!ゆぎゃんん!?」 「同じゴミでも声を上げる分貴様らはタチが悪いんだよ!!!」 監督の足が、叫んだれいむを蹴飛ばした。 れいむはプレハブの小屋にぶつかりはじけた。 「なにずるんだああああああああああああああ!!ごのいながぼぼびゅん!?」 まりさと同じくありすの体を踏みつけるとありすは破裂した。 「ゴミがしゃべるな!動くな!這いずるな!跳ねるな!見るな!叫ぶな!大人しく処分されろ!!」 「な”にいっでるのおおおおおおおおおお!?ばぢぇだぢばごび『監督、ゆっくりキラー一本しかないんでスコップ……』じゃびゃいんっ!?」 部下の手からスコップを奪い取りぱちぇりーを潰す。 「わ”、わがだな”いよおおおおおぉぉぉ!!らんじゃまぁああああだずげてねっ!?」 スコップを横になぎ払い、叫ぶちぇんと数匹のゆっくりを巻き添えにしてその体を両断した。 「ぢ、ぢ、ぢぢんんんんぼおおおおおおおおおおおゆ”んっ!!」 勇敢にも枝で立ち向かってきたみょんはスコップの先端でサックリいった。 「ゆあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁ!!いやだあああああぁぁぁ!!も”う”おうぢがえるううううううう!!」 ゆっくりが一斉にプレハブの下へと殺到する。 「チッ、プレハブの下にもいるようだな。ゆっくりキラーだ」 「はい」 逃げ込もうとした数匹のゆっくりを潰し、プレハブの下にある隙間にゆっくりキラーの噴出孔を差し込む。 「ゆ~これでもうあんしんだよ!にんげんがどっかいくまでみんなでここでゆっくりしようね!」 「しょうじゃね!れいみゅもゆっきゅ……っ!!」 「ゆ?おちびちゃん……?ゆっ?なんかへんなにお……ゆ”っぎっ!?」 「れ”……い”……!!」 「(びくんびくんびくん)……!!」 超強力ゆっくりキラー。 屋外では効果は低いが、密閉した場所やゆっくりの口内に直接吹きかければ、赤ゆっくりは即死。 成体も死の苦しみを存分に味わいながら死んで行く。 声を上げる中枢餡の機能を破壊するので、叫び声もあげることが無く、精神的にも駆除に最適な一品だ。 プレハブの下に入ろうとしたゆっくりが死ぬのをみた他のゆっくりは、プレハブの下がもはや安全な場所で無いと気づいたようだ。 「ゆ!?だめよ!おうちさんのしたははいれないわああああ!?」 「に、にげるよー!さっきのとびらさんからにげるよーー!!」 「おい、扉閉めろ」 ゆっくりがたどり着く前に、ぴったりと閉じられる扉。 これでは出入りが出来ない。 「ゆぎゃばっ!!わ、わがばああああああ!!」 「ど、どぼじでとびらざんじめちゃうのおおおおおおおおお!!?でいぶがにげられないでじょおおおおおおおおおおお!!」 「逃がすかよ。手前等がいたってことが分ると馬鹿共がうるさいんだ。貴様らは今、ここで全部処分する」 「なんでごどい”っでるのおおおおおおおおお!?ゆっぐりだっでいぎでるんだよおおおおおお!?ゆっぐりじだいんだよおおおおおお!!」 最近ゆっくりが覚えた「生きてる」主張だ。 「だから?」 監督は心底どうでもいいといった感じの口調で返した。 「ゆ”!?」 「貴様らゆっくりの命なんてゴミと同じだ。だから死ね」 「ゆっぐりはごみじゃだいいいいいいいぃぃぃぃ!!ゆぎゅん!?」 振り下ろされるスコップ。 「おい!お前らもやれっ!全部始末が終わるまでは帰れないぞ!」 「はい……」 部下たちもスコップでゆっくりを潰して行く。 ゆっくりキラーを持った部下だけはスプレーを直接噴射して処分して行く。 「や、やめちぇええええぇぇぇぇ!れいみゅしにちゃくにゃいいいいいぃぃぃゆぴんっ!!」 「でいぶのおめめにいれてもいだぐないびゅうてぃきゅるなおぢびじゃんがあああああああああっぎゅんん!!」 「む、むきゅう……やめてにんげんさん……わたしたちがじゃまならでていくわ……だからむぎゅっ!!!」 「ごんなのどがいはじゃないわああああああああ!!いやあああああああゆぎいいいいい!」 工事現場跡地は、ゆっくりにとって地獄と化した。 「に、にげるよっ!まりささまはにげるからちびはしっかりおとりになってねっ!!」 「ど、どうしちぇしょんにゃこちょいうにょおおおおお!?」 先程ゴミ捨てを行なったまりさは子供見捨ててさっさと逃げ出した。 人間たちは他のゆっくりを潰すのに気をとられており、まりさが逃げるのを見ていなかった。 まりさは『ゴミ捨て場』の穴のところまで来ていた。 「ゆふー。やっぱりにんげんはゆっくりしてないねっ!このごみとおな『ほー何と同じだって?』ゆ”っ!?」 べしゃっ 振り返ったまりさの前に先程、一緒にゴミを捨てたれいむのデスマスクが投げつけられた。 そこに来たのは社員の男で、電話で呼ばれた男の一人だ。 「ゆわあああああああああああ!!れいむううううううううう!!」 「ここがお前らのゴミ捨て場か?そこのれいむが『ごみすてばのくずといっしょにするな』とか面白い事いってたから……どれ?ちょっと見てみますか?」 男は近くに転がっていたアルミ製の伸縮梯子を伸ばすと穴の中に降ろした。 「あれ?なんだ。三メートルも無いじゃないか。どれどれ……ああ、なるほどね。お前ら、赤ゆっくりを殺してたのか~ていうかひくわ~この事実を愛護派の連中に言ったらなんて顔するかね~」 男は底を確認した後、梯子に乗って地上に顔を出しつつ面白そうな顔でまりさに言った。 「なにいってるの!!?まりさたちはごみをすててだだけだよっ!あかちゃんなんてすててないよっ!!」 「はあ?何言ってんだ?ほれ、これのどこがゴミなんだよ?」 男は一旦底に戻り、無造作に選らんだ未熟児の死体を地上に投げた。 「ゆぎぃぃっ!?ぐざいいいいいぃぃぃ!!!ゆっぐりでぎな”いいいいいぃぃぃ!!!」 ゆっくりの死体だからゆっくりのみが感じる事ができる死臭がするのは当然である。 「ほら。ゆっくりの死体なんだろ?だから死臭がするんだろ?」 ゆ虐好きな男はゆっくりについての知識はそれなりに持っている。 「ゆぎいいいいいぃぃぃ!!ぢがうううううぅぅ!!まりざだぢがずでだのばごみだああああああ!!あかちゃんじゃだいいいいいい!!!」 「へー。まだ言う?じゃあ、これでもか?」 男が地上に上げたもの。 それは、生きた未熟児まりさだった。 「ゆひっ!?」 だがすでに死に掛けており、やせ細り黒ずんだ体と、既に光を失った目がそこにある。 「ゅ……きゅ……」 わずかに口を動かしている。 「ゆ?」 だが、いきなり目をカッと見開き、はっきりとした口調で言った。 『マリサタチヲステタユックリタチハユックリシネ』 未熟児のはずなのに。 しゃべれないはずの『ゴミ』なのに。 確かに。 まりさに聞き取れるようはっきりと。 その未熟児は言った。 「うわああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」 まりさは絶叫した。 飛び出さんばかりに開かれた目玉がギロギロと動き回り、体中から体液を噴出し、あらん限りの声で叫んだ。 まりさの脳裏に親から餡継承された記憶がフラッシュバックする。 おさーここはにんげんさんがいないけどごはんさんがすくないよー へんなあかちゃんがいっぱいうまれるわ。こんなのとかいはじゃないわ むきゅーしかたないわ。かわいそうだけどあかちゃんをあのあなにすててごはんさんをせつやくしましょう ごめんねええええええぇぇぇぇ!!みんながいきるためだよおおおおおおぉぉぉ!! ゆるしてね!!ゆるしてね!! おさ!あのあかちゃんたちちっともおおきくならないんだぜ!かりのやくにたたないんだぜ!じゃまなんだぜ! もうおとななのにちいさくてゆっくりできないよっ!あんなゆっくりできないゆっくりいらないよっ! ぜんぜんしゃべらないみょん!あんなあかちゃんゆっくりできないんだみょん! むきゅ!しかたないわできそこないのあかちゃんはうまれたらあのあなにすてましょう!くきからとるとゆっくりごろしになるからうまれてからすてるのよ!すてるのはちょくせつころしてないからゆっくりごろしではないわ! おさはあたまがいいね!さっそくすてるよ!! やくたたずはしんでね!めいれいだよっ!! おさ!やっぱりあかちゃんをすてるなんてひどいよ……ゆっくりできないよ…… れいむなにをいってるのぜ?それはあかちゃんなんかじゃないのぜ!ごみなのぜ!! むきゅ!そうよれいむ。うまれてもやくにたたないゆっくりはごみとおなじなのよ!わたしたちはごみをすててるだけなのよ!ゆっくりりかいしてね! ゆ~……そうだね!!なんだかゆっくりできないよね!じゃあゆっくりすてるよ!! ゆふん!ごみくずをつんつんするのはさいこうにすっきりのぜ! ごみはごみでやくにたつこともあるんだねー。わかるよー でもしっかりとごみはすてましょ!それこそしんのとかいはだわ! むきゅん!みんなしっかりとごみすてしてるわね! ゆっくりできないごみなんてしんそこどうでもいいよね! しっかりしまつするみょん! 「しがだながっだんでず!ごばんざんがずぐなぐでごうずるじがな”がっだんでず! ……やくだだずばごびどおだじだがらずでるんだぜっ!…… ぢがうんだずうううううおざがめいれいじだんでずぅぅぅれいぶははんだいじだんですうううう ……いつまでもちびでゆっぐりでぎないゆっぐりはひつようないからすてるよっ!……」 まりさはそんな状態でぶつぶつと呟き始めた。 「狂った?どうしたんだ一体?」 男には先程の未熟児の声が聞えなかったようだ。 「おい。どうした?」 「あ、監督」 服を餡子やクリームだらけにした監督がやってきた。 「ん?ちょうどいい穴があるじゃないか。ゴミ捨てにはちょうどいい。お前も手伝え」 監督の後ろには、ゆっくりの死骸がこんもり詰まれた一輪車が控えていた。 ひいているのは社員の男性達で、皆、一仕事終えた後の晴れやかな顔をしている。 無論全員ゆっくりの中身まみれだ。 どうやら男がここでまりさの相手をしている間に片付いてしまったようだ。 「ほれ、さっさとどけ。捨てるぞ」 「あ、はい」 男は地上へと昇り、梯子を回収する。 一輪車から次々と穴の中に捨てられるゆっくりの死骸。 既に死体となったそれは、物言わず、動かず、監督が言うゴミと同じだった。 「ん?なんだこのまりさは。ゴミはゴミ箱にっと」 監督はまりさを穴のほうに蹴り落とした。 同時に未熟児まりさも落とされる 「ごみずで……ゆ”ぎ!?ゆぎぃやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 「うわっ!?」 最後、穴の暗闇にまりさが消える直前、まりさは正気の顔を取り戻し、この世のものとは思えない叫び声を発した。 まるで何かゆっくりできないものが見えてしまったかのような感じだった。 それはその場にいた全員がびっくりするほどだった。 だが、穴の中に消えたとたんその声はピタリと止んだ。 「ちっ、なんだったんだ……。くそっ、耳がいてえなあ……最後の最後まではた迷惑なごみ袋どもだったな」 「全くです」 「さて、片付いたし一旦本社に帰るぞ。工事再開の準備だ。忙しくなるぞ」 「はい」 こうして男たちはゆっくりの処分を終え、その場を去っていった。 やがて工事が再開され、その穴も埋め立てられた。 その場所には立派なゴミ処理施設が建てられたのだった。 気づけば10作目……文章にするのが途中で億劫になって書き途中のがありすぎるw 自分は絵が描けないので、絵でゆ虐を表現できる人はホントうらやましいです ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 ふたば系ゆっくりいじめ 684 ドス以外いらん ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後 ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ ふたば系ゆっくりいじめ 815 おかねさんとゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 901 原材料 元ネタ絵 byセールスあき 挿絵 by車田あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 未熟児ゆっくりが流暢にしゃべったのはびっくりした -- 2021-03-17 19 35 00 これをビデオに撮って愛誤共「とっても優しい、人間のパートナー。ゆっくりも生きている。」「エ?これみろよwww」」 -- 2019-10-24 09 51 08 未熟児ゆっくりにゆっくり死ねで発狂したまりさは最高にハイって奴だああはははははー! -- 2019-07-19 03 51 07 ゆっくりが死んでいくなんてのは最高にハイって奴だあああははははははー -- 2019-07-19 03 46 09 ゆっくりなんて元から出来損ないみたいなもんなのにね -- 2017-06-05 16 58 10 うわ〜このゆっくり捨てられる前に欲しかったわ〜。 -- 2016-11-22 06 14 43 ゆっくりは理由なしで全員死刑。 -- 2016-02-14 23 38 27 ゆっくりの子供まで殺すとか殺人鬼だよ 4444444番目の憲法で逮捕する(www) -- 2015-12-23 14 01 01 下等生物のゆっくりは焼却処分しましょうね~ いっぱいでいいよ -- 2014-08-08 17 26 56 ゆっくり共は未熟児を食べるという発想にはならなかったのか? -- 2013-02-08 07 51 30 未熟児をいじめた結果がこれだよ!! -- 2012-09-15 22 47 55 殺すのはでいぶ、ゲスまりさ、レイパー、森の賢者(笑)、 だけでヨロシ。 -- 2012-03-19 21 42 55 やっぱりゴミ処理はゆっくりできるね!! -- 2012-02-08 18 48 38 餡子って何かに転用できないのかな? バイオエタノール的な利用法とか -- 2011-11-08 10 32 14 自然な群れの掟としては間違っていないかもしれないけど自分たちのゲスさを際立たせただけだったな。 -- 2011-10-03 14 07 12 ゴミ捨て場がゴミ処理場になったかw -- 2010-11-26 22 05 56 ゴミはリサイクルできるけどゆっくりはねぇ・・・ -- 2010-10-02 02 38 16 ごみとゆっくりを同等に扱うなんて、ごみに失礼だよ! -- 2010-09-30 19 06 25 足りない子や未熟児描写が上手い。ゆっくりはやっぱり馬鹿なほうがいい。 キモあきやゲスあきの歯茎をむき出しにしたゆっくりは、とってもゆっくりできる。 -- 2010-08-07 23 21 32 ゆっくりはゴミ以下だ -- 2010-07-05 01 41 01
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ゆプセルトイ 2KB 小ネタ 赤子・子供 なんとなく小ネタが浮かんだので書いてみました 注意 ・変な解釈や駄文を多く含みます。 ・誤字・脱字が多くて申し訳ありません。 ・人様のネタを使っている可能性があります。 ・今回は虐めていないかもしれません。 短く終わらせるはずだった加工所のふらんちゃん編が書いているとどんどん長くなってしまいました。 描きにくくなってきたので、とりあえず、短いのを1つ書いてみます。 今までの ふたば系ゆっくりいじめ 801 農業学生とゆっくり01 ふたば系ゆっくりいじめ 811 農業学生とゆっくり02 ふたば系ゆっくりいじめ 858 農業学生とゆっくり03 ふたば系ゆっくりいじめ 891 職業見学 加工所のふらんちゃん 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 1013 職業見学 加工所のふらんちゃん 中編 【ゆプセルトイ】 あるところにゆっくりがいた。 そのゆっくりは、もうすぐ生まれるようである。 「ゆふふ!ゆっくりかわいくうまれりゅよ! しょしたら、おかあしゃんとおちょうしゃんにしゅりしゅりしてもらうんだ!」 生まれた後の幸せな生活を想像した。 『おちびちゃん、ゆっくりしていってね!』 「もうしゅぐゆっくりできるよ!」 時々、“ゆっくりしていってね!”と聞こえてくる。 このゆっくりは母親か父親が自分と周りにいる妹達に挨拶しているんだと思った。 このゆっくりには生まれたら妹達になるゆっくりが多くいた。 妹達は自分とは似てないゆっくりが多くいた。 しかし、例え違った種族でもみんなでゆっくりしたいと願っている。 周りが揺れだす。 そのゆっくりは喜んだ。 次は自分の順番だから。 「おねえしゃんににゃりゅよ。いもうとたちもゆっくりでてきちぇね!」 最後に妹になるゆっくりたちに挨拶をした。 再会を約束したものなのかもしれない。 このゆっくりは外に希望を持っていた。 お母さんやお父さんが待っている。 多くの姉達が祝福してくれる。 まだ見ぬ番と、ゆっくりして、赤ちゃんを産む。 その希望を持って外に発射した。 「ゆっくりしちぇいってにぇ!」 そのゆっくりは知らなかった。 自分がゆプセルトイの景品であることに。 自分がゲームセンターにいることに。 外からの“ゆっくりしていってね!”は声ゆの声であることに。 これには赤ゆっくりがランダムで入っている。 基本種が多いが希少種も入っている。 ゲーム感覚でやっている人も値段が高い希少種を狙っている人もいる。 好きなゆっくりならば、飼いゆっくりとして飼われる。 しかし、嫌いならばその場で殺されるか、家で虐待される。 願うことなら、さっきのゆっくりがゆプセルトイをしている人の好みであることだけだ。 急に浮かんだネタを使ってみました。 私は飼いゆっくりがほしいです。 めーりんとゆうか、ふらんと一緒に生活がしたいです。 でもみまさまとの飼いゆっくりライフならちょっと見たいかも 挿絵 by車田あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×4 おもちゃが付属しているなら食玩扱い、ゆっくり単体なら自動販売機の部類になるだろう。 どっちにしても割高な印象だな~。通常種1匹に100円以上払いたくないww -- 2018-01-19 02 06 07 自分はちぇん、ゆうか -- 2016-12-14 15 40 57 虐待用か愛で用どっちの方が持って変えられんの多いんだろう -- 2016-05-29 17 32 17 ふらんを特に飼いたいお -- 2016-05-20 16 19 31 これは食えるから食玩扱いになるのかな -- 2014-12-08 22 25 05 やってみたいwww -- 2014-11-17 22 01 30 子供は当たりがあるおもちゃ兼お菓子の感覚で買うんだろうな -- 2011-10-07 17 18 01 うわーwww(たぶん)100円で赤ゆ買えるとかwやってみたいwwww -- 2011-09-25 13 08 32 希少種ほぴぃ;; -- 2010-12-12 13 54 22 れいむ(ハズレ)率が高そうだな -- 2010-08-09 18 08 16
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ゆっくり実験するよ!! 5KB 虐待-普通 観察 考証 実験・改造 ゲス 独自設定 たまには悪魔SSを離れて普通に虐待してみた。 (書いた小説) ふたば系ゆっくりいじめ 818 黒いオオカミ~chapter1~ ふたば系ゆっくりいじめ 838 黒いオオカミ~chapter2~ ふたば系ゆっくりいじめ 851 黒いオオカミ~chapter3~ ふたば系ゆっくりいじめ 894 ゆっくりが知ってはいけない、鬼ごっこ ふたば系ゆっくりいじめ 916 インフェルノ・ペスト ふたば系ゆっくりいじめ 957 暴飲暴食の豚王 ふたば系ゆっくりいじめ 975 自然の恵み ふたば系ゆっくりいじめ 1004 短編集 合体「ゆっくり×悪魔」 ふたば系ゆっくりいじめ 1037 短編集 選ぶとしたら・・・・ ふたば系ゆっくりいじめ 1112 スポーツでゆっくりを虐待!!in魔界 △注意事項△ 薬品や解剖する場面あり。グロテスク注意。 頭が良くなってるゆっくりがでます。 少し、おかしな設定もあります。 会話区分でゆっくり「」、悪魔【】です。 それでも良いという方はゆっくり読んでくださいね!! =始めに= ゆ虐待レストランへようこそ。 私は支配人のマッドと申します。 さて、今回のメニューは「ゆっくり実験するよ!!」です。 ゆっくりといういい加減な生命体をありとあらゆる手で実験するというお題です。 では、どうぞごゆっくりお楽しみください。 =ゆっくり実験するよ!!= 【では、ゆっくりをありとあらゆる方法で実験しようぞ】 ここは悪魔達の実験室。 彼の名はオー・ニィーサンという虐待家にして悪魔サイエンティストだ。 この研究の局長でゆっくりを使った実験を行うのだ。 さぁ、今回はどんな実験が行われるのだろうか? ・その1 オレンジジュース以外の物をかけるとどうなるか?・ オレンジジュースはゆっくりにとって万能薬。 病気だって、怪我だって。一瞬で治ってしまうのだ。 では、オレンジジュース以外のものでも治るのか? 部下たちが運んできたのは透明な箱。その中にズタボロになって餡子が漏れているれいむである。 「い゛、い゛だい゛・・・」 これは手の施しようが無く、風前の灯というやつだ。 ここで、オレンジジュースをかけてみる。 すると、たちまち皮が再生して元の状態となった。 「ゆっ!!ゆっくりふっかつしたよー!!」 このようにオレンジジュースをかけるとゆっくりは完全に治る。 「ゆっ!!れいむにあまあまちょうだいね!!」 定番が言ってきたのでれいむを箱に入れる 本題の実験を行うために硫酸を5滴ほどれいむにかける。 「ゆ゛っ!!?い゛だい゛、い゛だい゛、い゛だい゛ーーーー!!!!」 煙があがり、箱の中でのた打ち回る。 最初はリンゴジュースをかけるてみよう。 驚いたことに、オレンジジュースの数倍も再生したのだ。 勿論、市販のリンゴジュースだ。やはりあまあまと関係があるからか? 「ゆゆっ!?なんだか、ものすごくげんきになったよ!!」 しかも、物凄く元気になった上に皮が艶々している。 オレンジジュースが万能薬ならリンゴジュースはソーマ(インドの霊薬)だというのか? いい加減な生き物だが収穫があった。また、硫酸をかけて瀕死状態にさせる。 「ゆ゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 物凄い悲鳴を上げるが箱は防音なので聞こえない。流石は人間が作った品物だ。 次はブドウジュースをかけてみた。 普通に回復したがなんだか様子が変だ? 「ゆゆ~、にゃんだゃきゃ。とちぇも~、ふりゃふりゃ~するりょ~」 ・・・・・酔っているな。 ブドウジュースは回復するには回復するが泥酔になるという追加効果があるのか? これは興味深い結果が出た。後でゆっくり駆除の商品に繋がりそうだ さて、次の実験に移るので泥酔れいむに硫酸をいっぱいかける。 「ゆゆ~?にゃんだゃきゃ、とてもあちゃちゃきゃいねぇ~。ゆーゆゆーゆー♪ゆぼぼぼぼ・・・・・」 硫酸を温かいお湯だと勘違いして歌いながら溶けた。 これは凄いな・・・・ ・その2 中身を入れ替えるとどうなるのか?・ ゆっくりの中身は餡子、カスタード、生クリーム等だ。 希少種はそれ以上に様々な中身があると言うが残念ながら貴重なゆっくりのため解剖はできない。 中身を白餡にかえたりすると清く正しいゆっくりになるという。 ならば、白餡以外の物を入れるとどうなるのか? 試してみる価値はありだ。 「おいっ、じじい!!まりささまをゆっくりさせるんだぜ!!」 箱の中に入っているのはゲスまりさ。 このゲスまりさは他の野良ゆっくりの食料を奪ったり、騙したり、赤ゆを喰らったというゲス・ザ・まりさ。 「きいているのかくそじじい!!はやくまりささまをゆっくりさせるんだぜ!!」 流石はゲスきたない言葉を吐く吐く。 五月蝿いので催眠スプレーをかけて眠らせた。 このスプレーは眠りの精ザントマンが背負っている砂を水に溶かして気化させた特性スプレー。 象でさえ簡単に眠らせる事が出来る。 更に何をやっても起きない。では、中身を入れかけてみよう。 まずは割る。包丁を使って、こじ開ける さて、最初はカレーを入れてみよう。 ゆっくりは辛いのが非常に嫌うので拒絶反応が起きない様、中躯餡にも少しだけカレー液を垂らす。 んで、黒餡子を3分の2くらいとって、カレーを入れる。 後は傷を縫い合わせてオレンジジュースをかければ完成。 それと同時にゲスまりさが起きた 「ゆっ・・・」 さて、どんな反応するのだろうか?ここは定番の挨拶してみよう。 【ゆっくりしていってね】 「ナマステなんだぜ!!」 ・・・・・・・・ナマステ? 確かインドの挨拶だったような・・・・もしや、カレー餡にするとインドっぽくなるのか? 「どうしたんだぜ?一緒にヨガダンスしようなのぜ!!」 ヨガダンスてなんだよ。 そういいながら、クネクネと切れのある踊りを踊る。 だが、不思議とイラッ☆とはこない。 うーむ、どうもカレー餡にすると辛い食べ物に耐性+インド口調になるな。 次の実験に移ろう。 催眠スプレーをかけて眠らせる 割ってカレー餡を取り出す。次は抹茶クリームを入れてみた。 起きるとこう言うのだった 「・・・・紙さんと筆さんを貸してほしいんだぜ」 そう言うと紙と筆を貸した。筆を口でくわえて文字を書く。 文字に書かれていたのは・・・・"ゆっくり"と。 しかし、字がきれいに書けている。 「うまくかけましたぜ・・・」 そう言うと深々と礼をする。 それから小学1年生の算数ドリルと漢字ドリルをスラスラと書くのだった。 抹茶クリームだと、渋みと賢さになるに加えて物静かな性格になる。 これは新しい発見だ。 直ぐにレポートを作成してみよう。 尚、このゲスまりさ改めブレインまりさは人間世界の大学でさらに調べるのだった。 ゆっくりはまだまだ、奥が深い。 私は次なる実験でゆっくりが隠れた部分を探求しようと思う。 =あとがきだより= というわけで、期待ハズレな事してすみませんでした。 でも、たまにはこんな小説もいいでしょう。 ゆっくりというのは物凄くいいかげんな生き物。 様々な事を試してみると意外と使えたり、隠れた才能があるかも・・・・? トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっくりすごいw -- 2013-09-17 23 17 23 ナマステなんだぜ!カレーさんはLEEの30倍でよろしくなんだぜ! -- 2012-03-27 21 14 09 ナマステwww -- 2012-01-14 03 11 24 相変わらず文章が酷いな こんな短いSSなのに10箇所以上間違ってる -- 2011-08-27 03 01 24 俺が見た時は溶けると言うより焼けただれた感じだった。 -- 2011-01-06 04 13 00 硫酸ってかけても溶けないぞ。 -- 2010-08-26 22 41 26 なるほどゲスは中身を入れ替えればいいのか -- 2010-08-12 13 36 35